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『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人の同名の漫画作品を原作としたテレビアニメ。20年を超える長寿番組である。 日本のみならず、世界各国でも放映されている人気作品。日本では国民的アニメと認識されることも多い。 == 概要 == 1992年4月13日からテレビ朝日系列で月曜19:00から放送開始。2015年現在は金曜19:30から放送中。開始当初、テレビ欄では『アニメ・嵐を呼ぶ園児クレヨンしんちゃん』と表記されていた。 当初はシンエイ動画社内でも力を入れていた作品ではなく、上層部からも「半年持たせてくれ」と言われていたという〔『アニメーション監督 原恵一』(晶文社)より〕。放送初回は4.0%という低視聴率だったが、翌月には10%を超えた。同年の11月ごろには20%台にまで上昇し、視聴者の子供がしんのすけの物真似をするなどの社会現象にまで至る(詳細は後述)。1993年に製作された劇場版第一作『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』は、22.2億円の興行収入を記録した。作品は急速に人気を獲得し、現在は国民的な人気を誇る。 文字多重放送〔しんのすけの台詞は黄色、みさえの台詞は水色、それ以外のキャラクターの台詞は白で表示される。〕。2002年5月25日(第415回)より、セル画での制作からデジタルによる制作へ移行した(ただし、移行後もしばらくの間は一部でセル画を使用していた)。2005年4月22日よりハイビジョン制作を開始、アナログ放送では2010年6月11日まで14:9サイズで、7月3日から16:9サイズでの放送となっている。2013年10月18日放送分より連動データ放送を開始。 2005年4月15日以降、「放送中のキャラクターデザインと声優を変更していないアニメ番組」としては、テレビ朝日系列では最長である〔放送期間としては『ドラえもん』が該当するが、2005年の4月15日からはキャラクターデザインと声優、および主要スタッフが一新された。〕。 最長であると同時に、放送開始(1992年4月)以降、一度もキャラクターデザインと主要キャラクターの声優を変更していないという珍しいアニメ番組である〔他には1988年10月より放送の日本テレビ制作『それいけ!アンパンマン』がある。但しこちらはサブキャラクターの声優を登場の度に変更し、キャラクターデザインは山田みちしろ単独から開始当時より総作画監督で参加している前田実との共同で担当するようになった。〕。 歴代平均最高視聴率は1993年7月12日に記録された28.2%。同月、4歳 - 12歳の個人視聴率が67.6%に達した(視聴率データはすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。 1996年4月12日から金曜日に移動。そして2002年4月20日からは新アニメ『あたしンち』放送開始のため土曜日に移動。2004年10月22日、バラエティ番組の強化に伴い水曜枠であった2時間特番『スイスペ!』を土曜日に『ドスペ!』として移動させるため、金曜日の放送に戻り現在に至る。このように放送時間の移動が多いものの、放送時間はすべてゴールデンタイムである。金曜日は同局において、19:00 - 19:30に『ドラえもん』が放送されており、『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』のセットで高い人気を誇っている。 2009年からは、視聴率が一桁となる回が出始めたが、現在も9 - 12%の視聴率を保っており、ゴールデンタイムのアニメ番組の中では高い部類である。近畿(ABC)では毎回15%前後の高視聴率を記録。 地上波での放送は、2015年11月現在、テレビ朝日系列局でのみ(クロスネット局を除く)となっている。ただし、劇場版公開記念の特別番組においては、過去に本番組を放送していたクロスネット局や、現在の系列外の局(四国放送を除く)でも放送される。 現在定期的な再放送を行っている局は、CS放送における系列局のテレ朝チャンネル1のみで、2015年11月現在は、月曜 - 金曜の7:00 - 7:30と月曜 - 水曜の19:00 - 20:00、木曜の19:00 - 19:30(約1年3ヶ月前に地上波で放送の作品)、金曜17:30-18:30に放送されている。かつてはABCが「子供アニメ大会」(廃止)や日曜日の早朝(不定期)に、テレビ朝日で春休み・ゴールデンウィーク・夏休みの平日午前の再放送枠で行っていた(2002年 - 2004年、2007年)。また、テレビ放送以外でもテレビ朝日の動画配信サービス「テレ朝bb」にて『クレヨンしんちゃん ぶろーどばんど』で過去に放送された話を有料配信していた(毎週水曜3話入れ替え更新)。現在は「テレ朝動画」にて有料配信している。 2009年9月11日、原作者である臼井儀人が不慮の死を遂げ(詳細は「臼井儀人」を参照)、原作漫画は未完のまま絶筆作品となったが、キー局のテレビ朝日など関係者は2009年10月16日分以降の放送方針について、「これから話し合って決める予定である」とした〔クレヨンしんちゃん:遺品のデジカメにがけ下撮影した写真 毎日.jp 2009年9月21日〕。同年9月29日にテレビ朝日の社長早河洋は記者会見で「(サザエさん方式で)継続の方向で話を進めている」と語っている〔「クレヨンしんちゃん」番組は継続の方向 テレビ朝日 産経ニュース 2009年9月29日〕。 そして、臼井死亡確認後初の放送となった2009年10月16日放送分では、冒頭にお悔やみの言葉を添えて放送された。ナレーションは局アナが担当し、しんのすけは画面右下隅に描かれているものの、無表情で声は出さなかった。その後は一時期原作エピソードの不足によりアニメオリジナルの話が多くなっていたが、現在は「新クレヨンしんちゃん」の原作エピソードが使われるようになり、原作の話が再び多くなっている。 原作漫画が連載開始20周年を迎えた2010年途中から「クレヨンしんちゃん20周年」企画が開始、同年秋より外伝作品「SHIN-MEN」が開始され、2011年には、テレビアニメの放送20年(「20周年」は上記の通り2012年3月30日)を記念して、過去の作品の再放送を行った。 2012年4月13日の放送でアニメ放送20周年となり、2012年に同じく20周年を迎えた『ちびまる子ちゃん』〔2年3ヶ月の放送休止期間を挟んでいるため、本番組と同時に累計20周年となった。〕と並ぶ長寿番組となった。 また、アニメオリジナルの長編として野原みさえ入院編が放映された。ただし、みさえが入院したきっかけは原作でも存在しているが、この作品が臼井が描いた最後の掲載であったため、みさえが尾てい骨骨折で入院してからの展開は原作では存在しない。 2015年5月には同じくアニメオリジナルの長編として野原ひろし骨折編が放映されたが、こちらは臼井の死後の作品のため完全アニメオリジナルとなっている。 1年に数回、ホラー系の話が放送されることもある。これは1997年8月8日に放送された 『クレヨンホラー劇場』(「呪いのフランス人形だゾ」「恐怖の幼稚園だゾ」「ユーレイにさそわれちゃったゾ」の3話放送)がルーツとなっている。以来、現在に至るまで、ホラー系、不思議系の作品が数多く放送されている。続き物として、2003年から2006年にかけて放送されたネネの殴られウサギ側の視点から描いた「ウサギシリーズ」や、2008年12月5日から不定期に放送された「しんこちゃんシリーズ」は、1か月に一度程度のペースで徐々に謎が明かされていくという構成がとられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クレヨンしんちゃん (アニメ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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