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ケネディ宇宙センター第39複合発射施設(ケネディうちゅうセンターだい39ふくごうはっしゃしせつ、、略称:)は、アメリカ合衆国フロリダ州メリット島にあるケネディ宇宙センター内のロケット発射場である。発射場および施設群は、本来はアポロ計画のために建設され、後にスペースシャトル計画での運用に対応する為の改修が施された。そして、2015年現在、スペースX社のファルコン9とファルコンヘビー、およびスペース・ローンチ・システム (SLS) の打ち上げと運用に向けて、さらなる改修が進行中である。 LC-39は、39A、39B、39Cの3基の発射台およびビークル組立棟 (VAB)、(クローラー・トランスポーターがを輸送するために敷かれたVABと発射台の間の運搬路)、オービタ整備施設 (OPF)、(ファイアリングルームを含む)、(テレビ放送や写真撮影で象徴的に映されるカウントダウン時計を併設する記者席)に加え、様々な補給拠点等、打ち上げを支援する関連施設から構成されている。 スペースX社は39A発射台をNASAからリースして、早ければ2015年にも行われるファルコンヘビーの打ち上げに対応するため、2014年に発射台を改修する予定である〔 〕。NASAはコンステレーション計画のために、2007年から39B発射台の改修を始めていたが、2010年に同計画が中止となった為、現在は2017年に最初の打ち上げが予定されているスペース・ローンチ・システムへの準備に切り替えた〔 name="pad2">〕。 LC-39からの打ち上げは、慣習的に発射台から約離れた場所に位置する発射管制センター (LCC) から管制が行われてきたが、スペースX社が2015年に始まる打ち上げにLCCを使うのかどうかは不透明である。 == 歴史 == === 前史 === 現在の第39複合発射施設周辺一帯の用地開発は、1890年に少数のハーバード大学出身の資産家が1エーカーあたり1ドルの地価での土地を購入したことに始まる。資産家たちは、後に第39A発射台が設置されることになる辺りに、クラブ会員向けに20室を備えた3階建ての木造(マホガニー製)のクラブハウスを建設した。施設内には、広い食堂、ワイン貯蔵庫、トロフィールーム、そして大量の武器や弾薬の保管庫も備え付けられていた。また、クラブハウスの上から眺める、大西洋と周囲の湿地に群がる野生生物の風景は壮観であった。1920年代に入ると、当時、水道・歩道・街灯・庭園などを完備した保養都市開発計画が推し進められていたこの土地の買い手を誘致しようと、自動車会社スチュードベーカー社の創業者の息子であったP. E. スチュードベーカーによって、カナベラル灯台の北13kmにあるデ・ソト・ビーチに小さなカジノが建てられた。複合発射施設が建設される以前は、用地の東側をが通っており、その道沿いには1885年からアメリカ沿岸警備隊の部署が置かれていた。 1948年に、アメリカ海軍はケープ・カナベラルの南に位置したバナナリバー航空基地を、ドイツから接収したV2ロケットを試験するために、空軍へと移譲した。人口密集地から離れた海上へ向けて打ち上げを実行できるという目的のためには、フロリダ東海岸に面するこの基地の立地は理想的なものであった。1949年に当地は統合長射程試験基地となり、翌1950年にはと改称した。1951年、空軍はケープカナベラルの一部を北側に建て増して、空軍ミサイル試験センターとした。これが後にケープカナベラル空軍基地 (CCAFS) となる。1950年代の間は、ミサイルおよびロケットの試験と開発は当地で実施された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケネディ宇宙センター第39複合発射施設」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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