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ゲバルト棒[げばるとぼう]
ゲバルト棒(ゲバルトぼう)とは左翼団体が用いる角材やそれに類似する棒状の武装である。ゲバ棒と略されることも多い。 == 概要 == ドイツ語のゲバルト(Gewalt/暴力・権力の意)が語源だとされ、1967年の第一次羽田闘争の時、おのおのが持っていたプラカード(の柄の部分)が権力との闘争において最初に使われたゲバ棒と言われている。また、新左翼が角材を最初に用いたのは1961年のマル学同の全学連第17回大学での、「つるや連合」(都内飯田橋の旅館つるやで結成された)(社青同、革共同関西派、社学同諸派)に対する、全学連の主導権を握るための内ゲバにおいてであり、当時は角材の使用を指示したマル学同の清水丈夫のペンネーム(岡田新)から、「岡田式暴力的衝突を含めた党派闘争」と呼ばれた〔立花隆「中核vs革マル」講談社文庫、1983年〕。 基本的に、ゲバ棒は左翼の実力行使時に武器として使用される。その際、特に決められた素材で決められた色柄に加工し、決められた形状である必要はないとされる。暴力行為を伴いかねない過激な左翼集会に参加している人が装備している棒状の物体は、ゲバ棒である。 ゲバ棒は極一般的な大工や建材として使われる角材をほぼ無加工で用いるのが通常であり、安いゲバ棒(すなわち安い素材)だと一撃で破損するほど脆い。また、ゲバ棒は支援団体等から個人に対して支給されることも多く、資金振りの良い団体だと、角材よりもより強力な鉄パイプや釘バット等、特に殺傷能力の高いものが渡されるケースもあるという。 特に日本の学生運動等では「安全ヘルメット」「粉じんマスク」と並んで左翼デモを象徴する存在である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゲバルト棒」の詳細全文を読む
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