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ゲバ字[げばじ]
ゲバ字(ゲバじ)とは、日本の新左翼が好んで用いていた書体。「トロ字」(「トロツキストの字」の意)とも。 == 概要 ==
1960年代の学生紛争当時、大量のビラを作成するのに謄写版が使われていた。そのため、筆跡で身元が割れてしまう可能性があり、公安警察や敵対党派の追及をかわすために開発されたものといわれている。また、謄写版では細かい字が出にくいため「闘」を「斗」、「職」を「耳ム」と簡略化したり、遠目から見ても字が潰れにくいように枡目を一杯に使って書かれている。ビラの他に立て看板や党派のロゴとしても使われた。 それとは別に、戦前の無産政党や共産党が使っていた書体からきているという説もある。 1960年代の学生運動でよく使われたが、学生が社会人になる1970年代以降はあまり使われなくなった。2000年代以降も使われており、パソコンなどで利用できるゲバ文字フォントも存在するが、書いた内容に関係なく「運動」っぽさが出てしまうので利用できる場面は限られる。 「闘」を「斗」と略すなど、ゲバ字で使われた略字は当時「全学連漢字」とも呼ばれた〔週刊ポスト1971年5月21日号の特集〕。本来日本語として誤りであるが、社会人になってもゲバ字に特徴的な略字を使う人がおり、一部から批判されつつも日本語として定着している〔「斗志」のという字の意味。また、「闘」を「斗」と表記する場合があるのはなぜか? 国立国会図書館によるレファレンス〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゲバ字」の詳細全文を読む
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