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コルキス : ミニ英和和英辞書
コルキス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


コルキス : ウィキペディア日本語版
コルキス

コルキスColchis or Kolchis, ラズ語:''Kolkhati'' ; ; 古代ギリシア語: , ''Kolchís'')は、カフカース地方にあった古代グルジアの王国、地域〔 Marc Van de Mieroop, A History of the Ancient near East, C. 3000 - 323 BC, p 265 〕。コルキスはグルジア民族(:en:Georgians)およびそのサブグループの民族的文化的形成において、重要な役割を演じた〔 Charles Burney and David Marshal Lang, The Peoples of the Hills: Ancient Ararat and Caucasus, p. 38 〕〔Oliver Wardrop, The Kingdom Of Georgia: Travel In A Land Of Women, Wine And Song (Kegan Paul Library of History and Archaeology)〕。コルキス王国を初期グルジア国家として見た場合、東グルジアでのイベリア王国(カルトリ王国ともいう。:en:Caucasian Iberia)統一以降の、中世のグルジアの国家性の発展に重大な貢献を果たした〔David Braund, Georgia in Antiquity: A History of Colchis and Transcaucasian Iberia, 550 BC-AD 562, Oxford University Press, USA (September 8, 1994) 〕〔 W.E.D. Allen, A history of the Georgian people (1932), p. 123 〕。
ギリシア神話の中では、アイエーテースメーデイアの母国にして、アルゴナウタイの目的地で、また、アマゾーン族のいた土地もここだろうと言われている。この古代の地域の場所については、現在のグルジア西部とされ、具体的には、サメグレロ(:en:Samegrelo)、イメレティ(:en:Imereti)、グリア(:en:Guria)、 アジャリアスヴァネティ、ラチャ(:en:Racha)、アブハジア各地方、およびトルコリゼ県トラブゾンアルトヴィン県の一部と言われている〔 Andrew Andersen, History of Ancient Caucasus, p. 91 〕。
コルキス人については、青銅器時代中期には既にカフカースに定住していたものと思われる〔 David Marshal Lang, the Georgians, Frederich A. Praeger Publishers, New York, p 59 〕。
== 地理学と地名 ==

コルキス王国は、紀元前6世紀から紀元前1世紀にかけて存在した、最初のグルジア国家のことを指す。〔Modern Hatreds, Symbolic Politics of Ethnic War, Stuart J. Kaufman p. 91.〕。
しかしそれ以前の紀元前13世紀に、もう1つのグルジア民族の統一が黒海沿岸において成され、それを行ったのが西グルジアのコルキス王国だった〔BRAUND, D., Georgia in Antiquity: A History of Colchis and Transcaucasian Iberia 550 BC–562 AD, Oxford University Press, 1996〕。古代ギリシア・ローマの多くの著作家たちによると、その地域の境界は次のようになる。北はカフカース山脈で、山脈の向こうにはサルマタイがいた。東はイベリア王国とMontes Moschici(現在の小カフカース山脈)。南はアルメニア。南西部はポントス王国。西は黒海の、Corax川(おそらく現在のグルジア、アブハジアのBzybi川)からそう遠くないところ。著者たちにいくらかの差異があるのは、東の境界である。それゆえにストラボントラブゾンでコルキスが興ったとし、また、プトレマイオスは反対にポントス王国リオニ川まで伸ばし、ピツンダ(:en:Pitsunda)をコルキスの最北端の町とした。
コルキスの主要な川はファシス川(現リオニ川)で、何人かの学者はこの川が南の国境線であるとしているが、多くの学者たちは、ファシス川はカフカースから黒海に、コルキスの中央部を南西に貫いて流れていたのではないかと言っている。他にはAnticites(Atticitus)川(現クバン川)があった。アッリアノスは他にも多くの川を挙げているが、それらは山の急流よりも小さい川だったようである。それでも重要なものを挙げておくと、Charieis, Chobus or Cobus, Singames, Tarsuras, Hippus, Astelephus, Chrysorrhoasで、そのうちのいくつかはプトレマイオス大プリニウスも言及している。
主な町には、ディオスクリア(現スフミローマ帝国にはセバストポリスと呼ばれた)が黒海沿岸にあり、他に、Sarapana(現:en:Shorapani)、ファシス(現ポチ、ピテュス(現ピツンダ)、アプサロス(現ゴニオ)、スリウム(現スラミ)、アルカイオポリス(現:en:Nokalakevi)、Macheiresis、そして伝説上のメデイアの生地Cyta(あるいはCutatisium。現クタイシ)がある。メデイアの生地については、カリュアンダのスキュラクス(:en:Scylax of Caryanda)は、他の著作家とは矛盾するが、Mala(Male)だと述べている。
「コルキス」という名前を最初に著したのは、アイスキュロスピンダロスである。その前の作家たちは神話の王アイエーテースの住む場所をAea(Aia)と言っているだけだった。
コルヒダという表記も、特にギリシャ神話関連では用いられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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