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タイル(英:tile)は、建設資材の一つで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつける板状のもの。 英語のtileには、瓦の意味もある。また、比喩的に、規則的に分けられた平面状の区画や、繰り返しによって構成される図画の各要素のことなどのこともタイルと呼ぶ。 == 概要 == タイルの語源はラテン語で陶製の屋根板を指すテグラ(tegula)に由来すると言われる。テグラは広義には「ものを覆う」という意味があり、近世以降、屋根瓦と建築物の表面を覆う陶製の薄板の双方をテグラと呼ぶようになっている。 現存する世界最古のタイルはエジプト第3王朝、ジェゼル王が紀元前2700年に建てたサッカラの階段ピラミッドの通路に貼られた青釉のタイルと推測されている〔前田正明『タイルの美:西洋編』TOTO出版 1992年、ISBN 4887060408 pp.19-28〕。 日本には6世紀の仏教伝来とともに寺院の装飾用として導入された。敷瓦、陶板、貼付け化粧瓦など様々な呼称があったが、大正11年に「タイル」に統一された〔『つくる陶磁器』編集部 編『すべてがわかる!:やきもの技法辞典』、双葉社、2008年、p.43〕。 形状は、隙間無く敷き詰めるため正方形や長方形など四角形が多いが、小石の形など不規則な形状のものもある。 色彩も様々であり、一枚一枚に模様があるものや、色の違うものを多数並べることで大きな絵とする場合もある。 材質は、陶磁器、コンクリート、プラスチック、大理石など各種ある。 陶磁器のものは、建物の外装や、浴室、洗面所などの内装に、コンクリートのものは、歩道の舗装用などに、 プラスチックのものはPタイルと呼ばれ、オフィスなどの床にそれぞれ用いられる。また、漆喰の特性を生かしたタイルも開発されている。 通常、タイルは一枚一枚接着剤・モルタル・金物によって躯体に固定されるが、非常に手間がかかり、施工技術も要求される。そのため、細かいタイルがあらかじめシート状に敷き詰められたものが製造されている。 主として建築用に用いられるが、 特殊なものとしては、スペースシャトルなどの宇宙船の外装に使用される耐熱タイルがある。他に、モザイク画や陶板複製画のように美術性の高いタイル、陶板浴のように健康を目的としたタイルなどがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タイル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tile 」があります。 スポンサード リンク
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