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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
コローニス()は、ギリシア神話の女性たちである。長母音を省略してコロニスとも表記される。主に、 *プレギュアースの娘 *コローネウスの娘 *オーリーオーンの妻 *ディオニューソスの信者 のほか、数人が知られている。以下に説明する。 == プレギュアースの娘 == このコローニスは、 ラピテース族の王プレギュアースの娘で、医術の神アスクレーピオスの母とされる。コローニスの物語はカラスの色が変わる変身譚とともに語られている。 ヘーシオドスによると、コローニスはアポローンに愛されて子を身ごもったが、プレギュアースによってエラトスの子イスキュスと結婚させられたと述べる〔カール・ケレーニイ『医神アスクレピオス』邦訳、p134。〕。 しかし多くの伝承ではコローニスが自らイスキュスと密通したとされる。ピンダロスによれば、コローニスはアポローンに愛されて子供を身ごもったにもかかわらず、アルカディアからの客人イスキュスに恋をし、父プレギュアースに隠れてイスキュスと密通した。しかしアポローンはすぐに気づき、アルテミスを送ると、アルテミスは多くの者とともにコローニスを射殺した。しかしコローニスが火葬されるとき、アポローンは自分の子を救い出し、ケイローンに養育させた〔ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第3歌9~46。〕。 後に成長したアスクレーピオスは死者さえも蘇らせる名医になった。ピンダロスの物語ではカラスは登場しないが、多くの物語では、カラスがコローニスの密通に気付き、アポローンに知らせる。アポローンは怒って以前は白い色だったカラスを黒い色に変え、またコローニスを殺した。しかしアポローンは後悔して自らの手で火葬し、そのさいに子アスクレーピオスをコローニスの胎内から救い出して、ケイローンに養育させた〔オウィディウス『変身物語』2巻。ほかアポロードロス、3巻10・3。ヒュギーヌス、202。〕。アントーニーヌス・リーベラーリスでは、コローニスの密通の相手はアルキュオネウスとされる〔アントーニーヌス・リーベラーリス、20。〕。 エピダウロスの詩人イシュロスによると、コローニスはプレギュアースとムーサの1人エラトーとマロスの娘クレオペマーの娘である〔カール・ケレーニイ『医神アスクレピオス』邦訳、p.48~49。〕。パウサニアスによると、プレギュアースがエピダウロスにやって来たとき、コローニスはすでにアポローンの子を身ごもっていた。そしてプレギュアースに同行してエピダウロスにやって来て、アスクレーピオスを出産し、ミュルティオン山に捨てた。この赤子はヤギに養われ、羊飼アレスタナスに発見されたとき、神々しく光っていた〔パウサニアス、2巻26・4~26・5。〕。 なお、一説にアスクレーピオスの母はレウキッポスの娘アルシノエーともいわれ、古代でも意見が分かれていたが、アポロパネースというアルカディア人がデルポイでどちらの伝承が正しいか神に質問すると、コローニスの子であるという答えが返ってきたという〔パウサニアス、2巻26・7。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コローニス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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