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コンタレックス : ミニ英和和英辞書
コンタレックス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


コンタレックス : ウィキペディア日本語版
コンタレックス

コンタレックス(''Contarex'' )は戦後の混乱から脱した西ドイツツァイス・イコンがフラッグシップ的位置づけで開発した一眼レフカメラシリーズである〔『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』p.87。〕。非常に高価で、最終機コンタレックススーパーエレクトリックは標準レンズ付のセットでハッセルブラッド標準レンズ付セットに価格に匹敵した。非常に高価な価格と一種異様なスタイリング、大きさと重さなどから販売台数は伸びず、すべての機種を合わせても約55,000台〔『クラシックカメラ専科No.9、35mm一眼レフカメラ』pp.27-28。〕である。
135フィルムを使用し24×36mm(ライカ)判。インターチェンジャブルマガジンバックを使用すると撮影途中でのフィルム交換が可能となる。
== ボディー ==

*コンタレックスプロトタイプ - ミラーがクイックリターンになっていない。一般には販売されなかった〔。
*コンタレックスI(''Contarex I'' 、1959年〔『クラシックカメラ専科No.43、Viva!イタリア コンタレックスのすべて』pp.78-108。〕または1960年〔〔発売) - エドガー・ザウアーが開発を指揮した。開発コードはコンタックスIVだが、コンタックスIIIを改造して試作された同名のレンジファインダーAEカメラとは別物である。1958年フォトキナで発表された〔。発売当初は単にコンタレックスであったが後にI型と通称された。セレン光電池式連動露出計を内蔵し、個体によっては今もほぼ正確な露出を示す。TTLではないものの、内蔵露出計がシャッタースピードと絞りの両方に連動するのは世界初である〔。ミラーはクイックリターンになったが、絞りはフィルムを巻き上げないと復帰しない〔。シャッターは特に変哲のない布幕横走りフォーカルプレーン式で、B、1-1/1000秒、X接点同調1/60秒の倍数系列〔。ミラーは当時のヨーロッパ製一眼レフとしては異例のクイックリターンであるが、自動絞りは巻き上げないと開放に戻らない〔。連動露出計がまるで目のようにも見えることからブルズアイ〔〔、サイクロップ〔、サイクロプス〔などと俗称される。日本では非常に高価であったことから「殿様カメラ」と呼ばれたことがあった〔。生産台数は約32,000台。
 *コンタレックスI後期型1964年発売) - ファインダースクリーン交換可能、データストリップ使用可能に改良したモデルを日本の中古市場ではII型と俗称する〔が、これはツァイス・イコン社内呼称ではなく、片山良平は「後期型と呼ぶべき」と書いている〔。
 *コンタレックスIブラック仕上げ - 文献では存在することになっているが非常に珍しく、片山良平によればこれまでに確認されたブラック仕上げはわずか5台という〔。
*コンタレックススペシャル(''Contarex Special'' 、1960年発売〔) - コンタレックスIから露出計を除き、ファインダーをペンタプリズムアイレベル/ウェストレベル交換式とした〔。ファインダースクリーンが交換可能になっている。生産台数は約3,000台。アメリカ航空宇宙局ヒューストンのカメラショップで購入し、高圧ガスを利用した噴射装置を取り付けた改造品をエドワード・ホワイトジェミニ4号で船外活動に使用した。
*コンタレックスプロフェッショナル(''Contarex Professional'' 、1967年発売) - 1966年のフォトキナで発表された。内部外観とも徹底的に改良されこの機種以降デザインはほぼ共通となった。通称P型。生産台数は約1500台。内部を大幅に変更し、シャッターレリーズ等各種操作が円滑かつ軽快になった。またミラーが後退しながら上がるため広角レンズの設計において有利になった。800gとシリーズ中最軽量であった〔。
*コンタレックススーパー(''Contarex Super'' 、1967年4月発売) - 通称S型。非公式にはニューヨークIPEX会場で姿を見せたという〔。公式には1966年のフォトキナで発表された。コンタレックスプロフェッショナルCdS受光素子使用のTTL連動露出計を内蔵した〔。当初絞り込み測光だったが1968年に開放測光に改良された〔。生産台数は約13,400台。
 *「フロントスイッチ」 - 露出計のスイッチは当初前面、絞りダイヤルのレンズを挟んで反対側にあったのでこの俗称がある。
 *「トップスイッチ」 - 1968年9月から上面、巻き上げレバーの下に移されたのでこの俗称がある。
*コンタレックススーパーエレクトロニック(''Contarex Super-electronic'' 、1968年9月発売) - 通称SE型。ボディーには「Electronic」としか書かれていない。1966年のフォトキナで発表された〔。シャッターは電子制御式〔。生産台数は約3100台。シリアルナンバーの冒頭が「G」の前期型は電源が1系統でプリズムハウジングの後ろに収納されている電池で全電源を賄うが、シリアルナンバーの冒頭が「R」の後期型ではシャッターをこの電池で賄い、測光はミラーボックス下の電池で賄うようになった。1971年にツァイス・イコンがカメラ事業から撤退すると宇宙開発や学術用向けのみの製造になり、部品等はカール・ツァイスに引き渡され、カール・ツァイス・コンタレックス販売から販売された。
*ホロゴンウルトラワイド(''Hologon Ultrawide'' 、1968年〔または1969年〔発売) - 最初に試作品が発表されたのは1966年10月のフォトキナであった〔。3群3枚ホロゴン15mmF8が固定装着される。絞りはF8固定。インターチェンジャブルマガジンバックを使用でき、ハッセルブラッドにおけるSWCのようなカメラである。生産台数は約1,400台。フォーカルプレーン式シャッターを装備しシャッタースピードはB、T、1〜1/500秒、X接点1/60秒。ファインダー内とボディー外部の両方から見られる水準器を装備している。あまりに超広角であるため、手の写り込みを防ぐために手の位置を規定するユニバーサルハンドグリップが付属する。周辺減光補正フィルター「20.12313」が販売され、併用した場合はF16固定〔。被写界深度は無限遠から20in(約50cm)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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