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サンクム
サンクムこと、サンクム・リアハ・ニヨム(、Sangkum Reastr Niyum)はカンボジアにかつて存在した政治団体もしくは政党。直訳すると「庶民に帰依する組織」となるが、人民社会主義共同体()との訳が定着している〔コトバンクでの「サンクム」への言及では、すべて「人民社会主義共同体」を日本語訳として採用している。〕。当時のカンボジア王国においてノロドム・シハヌーク(シアヌーク)の政権を支え〔Dommen, A. ''The Indochinese experience of the French and the Americans'', Indiana University Press, 2001, p.318〕、事実上の一党支配政党であったが、公式には(超党派の)運動を称することが多かった。 ==結成== 1955年3月3日にノロドム・シハヌークがカンボジア国王の王位を父親であるノロドム・スラマリットに譲位し、自ら首相となるための政治的基盤として、同年4月7日に自らを総裁として結成した。 イデオロギー的には王党派の保守主義的な民族主義・反共主義であると同時に上座部仏教に基づく社会主義、仏教社会主義でもあり、カンボジアの宗教的伝統に基づく社会正義の樹立、貧困との闘い、透明な政治を掲げた。 そしてでサンクムは共和主義的な左翼系の政党を破って国会の全議席を獲得し圧勝(不正選挙を疑われている。以後、共和主義者の穏健派はクメール共和国の樹立までサンクムに協力しなくなった〔Dommen, A. 上掲書 ,pp.359-360〕)、シハヌークが首相となった(のち1960年にスラマリット国王の崩御にともなって、国王不在のまま国家元首に就任している)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サンクム」の詳細全文を読む
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