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サンタレン : ウィキペディア日本語版
サンタレン

サンタレン()は、ポルトガルの都市である。サンタレン県の県都であり、テージョ川の右岸に位置する。首都リスボンから北東に65km離れたところに位置する。中心市街は、ユネスコ世界遺産1996年に暫定リストに登録されている〔UNESCOのホームページ 〕。
== 歴史 ==
サンタレン地方の歴史は古く、最初にこの地方に人々が住み始めたのはルシタニア人まで遡ることが可能である。その後、フェニキア人ローマ人西ゴート族ムーア人と支配層は代わり、最後に、ポルトガル人が住むこととなった。
サンタレンの名前の由来の中でも最も有名なものは、西ゴート時代の聖人である:en:Irene of Tomarにちなんだ伝説である。死後、彼女の死体は腐敗することなく、サンタレンの町に着いたことから、サンタレンの町の名前は、''Santa Iria''を誤って発音したことから由来しているだろうといわれている。
サンタレンの町の土台を作ったのは、紀元前2世紀にサンタレンを征服したローマ人たちである。ローマ人はこの町を''Scalabis''と名づけ、この町は、ローマ時代を通して、テージョ川中流域における交易の中心として栄えると同時に属州ルシタニアの首都として機能した。
西ゴート王国の支配が終焉を遂げたあと、サンタレンは、ムーア人の支配下に入った。8世紀に、アラブ人の領域に組み入れられたサンタレンは、重要な文化拠点へと発展を遂げた。歴史家イブン・バッサーム(1147年没)や詩人イブン・サーラ(1043年 - 1123年)は、サンタレンが生んだアラブ文化人である。
1147年、400年以上に及ぶアラブの支配を終わらせたのは初代ポルトガル王国国王アフォンソ1世である。年代記によるとアフォンソ1世と彼の少数の軍隊が夜間に城壁を登り開門させたと伝えている。サンタレン征服を記述した中世の年代記である''"expugnatione Scalabis"''は、アフォンソ1世の英雄譚として言い伝えられている。軍事的な観点から見れば、サンタレン及び同年に征服が完了したリスボンがポルトガル王国の領域に組み込まれたことはポルトガルにおけるレコンキスタの画期と見なすことが可能である。
サンタレン征服後、王族が頻繁にサンタレンを訪れ、また、封建貴族も含めた議会も幾度となく開催された。フェルナンド1世は、特にサンタレンを気に入っており、聖フランシスコ修道院(現在、フェルナンド1世はリスボンのカルノ美術館に埋葬されている)に埋葬された。今日ではほとんど失われてしまったが、サンタレンには多くの修道院や王宮が建設されたことからも、中世のポルトガルにおいてサンタレンは重要な町の1つであったことがわかる。それでもまだサンタレンには、「ポルトガルにおけるゴシック建築の都」と形容できるほどのゴシック様式の建築物が十分に残っているのも事実である。
ポルトガル海上帝国として君臨していた15世紀セウタ攻略はサンタレンの王宮で立案された。また、サンタレンの教会には投じ、活躍した多くの人物が現在も眠っている。例えば、最初にセウタ総督(在任期間1415年 - 1437年)に就任したペドロ・ド・メネスは、グラーサ教会のゴシック様式の墓に埋葬されている。ここには、1500年にブラジルを発見したペドロ・アルヴァレス・カブラルもここに埋葬されている。
1755年リスボン地震ナポレオン・ボナパルトによって引き起こされた半島戦争によって、サンタレンは多くの被害を受けた。19世紀後半からサンタレンの復旧が始まり、上水道ガス灯、テージョ川の架橋、鉄道の整備が行われた。この動きは、20世紀になっても続き、教育住居商業といったインフラストラクチャーの整備が達成された。また、現在のサンタレンの産業の中心は、農作物の生産によっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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