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ザ・ガードマン : ミニ英和和英辞書
ザ・ガードマン[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ザ・ガードマン ( リダイレクト:東京警備指令 ザ・ガードマン ) : ウィキペディア日本語版
東京警備指令 ザ・ガードマン[とうきょうけいびしれい ざ がーどまん]

東京警備指令 ザ・ガードマン』(とうきょうけいびしれい・ザ・ガードマン)及び『ザ・ガードマン』は、1965年4月から1971年12月にかけて延べ6年9ヶ月(全350話)に渡り、金曜21時30分 - 22時30分に放送されたTBSテレビドラマである。
番組タイトルの変遷
* 第1話から第47話:『東京警備指令 ザ・ガードマン
* 第48話以降:『ザ・ガードマン
第1話 - 第174話、第177話、第180話 - 第187話、第190話 - 第195話、第197話、第199話、第206話はモノクロ作品。これら以外はカラー作品。
== 制作 ==
大映テレビ室〔大映のテレビ番組制作部門。倒産した大映から同部門が独立する形で大映テレビが設立されたが、大映と大映テレビの資本関係は会社設立当時から全くない。〕→大映テレビ〔1971年秋頃から大映テレビに制作会社が変更されたが、番組オープニングでのクレジットは最終回まで「大映テレビ室」のままであった。〕、TBS
== 内容 ==
当時はまだ発展途上だった警備という業種をテーマとした作品。高倉キャップ率いる警備業「東京パトロール」を舞台に、犯罪と事件から市民を守るガードマン(守衛警備員)たちの奮闘を描く。
警備員というと制服を着て特定の場所の安全・秩序を守る仕事というイメージがあるが、この作品の主人公たち7人のチームは主に私服背広)姿。ただし、「業務内容」によっては、制服と言えるものを着用する場合もあった(つなぎ服、作業服、防寒着など)。また、その行動範囲も、潜入捜査を始め、地方はもちろん海外に至るまで非常に広範である。活動スタイルは警備員より警察の捜査員に似る。
== オープニングのナレーション ==
*「ザ・ガードマンとは、警備と保障を業務とし、大都会に渦巻く犯罪に、敢然と立ち向かう勇敢な男たちの物語である」
*「昼は人々の生活を守り、夜は人々の眠りを安らげ、自由と責任の名において、日夜活躍する名もなき男たち…。それは、ザ・ガードマン」
== 番組ができるまで ==
日本初の警備会社「日本警備保障」(現在のセコム)がモデル。
番組制作にあたり、モデルとなった日本警備保障に提示されたタイトルは「東京用心棒」だった。これに対し、時の社長・飯田亮が「自分たちは『用心棒』ではない」として、逆提示したタイトルが「ザ・ガードマン」だったとされる。自社をモデルにされるにあたり、飯田は番組の脚本について「乱暴な言葉づかいをしない」、「女絡みなし」、「は飲ませない」の条件を出したと言われている。
劇場用作品も2本製作された。
== 影響 ==
最高視聴率40.5%を記録し、JNN全国視聴率調査においても1965年1966年と2年連続1位に輝いた。
この番組で和製英語である「ガードマン」という言葉が少しずつ世間に広まるも、依然として守衛が一般的呼称だった。
当時、人気絶頂だった頃、とあるホテルの玄関先でロケが行われ、撮影中はスタッフによって宿泊客の出入りが禁止されたという(角淳一による体験談)。このような事態がまかり通るほど、当時の人気と影響力は絶大だった。
TBSの看板番組として大人気を博すも、破廉恥なシーンや金品強奪・違法薬物絡みの殺害シーン、犯人との銃撃戦などが子供の教育上悪影響を及ぼすとしてPTA地婦連は子供に見せたくない番組として抗議を強め、その結果徐々に視聴率が低下し、大映の倒産も相まって1971年のクリスマスを以って放映終了となる。
本放送終了後に地上波で再放送が行われた時期もあったが、現在では放送禁止用語となった言葉〔「きちがい」「精神異常者」「めくら」「トルコ娘」「オールドミス」など。〕が劇中で頻繁に使われている事が多数あり、特に番組開始初期は精神異常者の犯罪を多く扱っていたため、今後の地上波での再放送は難しいものと思われる。但し、2000年代からはTBSチャンネルファミリー劇場などのCS衛星放送で再放送が行われている(著作権肖像権の関係で放送されなかった回もある)。
放送話数が多いため、連日放送でも一周するのに時間がかかるため、2000年代にファミリー劇場、ファミリー劇場で放送途中にTBSチャンネルが開局したことから、TBSチャンネルでも、それぞれ全話が放送された。それ以降は、2013年頃にTBSチャンネルなどで、「ザ・ガードマン セレクション」としてセレクト放送がされた。また、不定期で、主にTBSチャンネル2で、美空ひばり特集などの関係で、中村メイ子とゲスト出演した回が放送されることがある。
== 映画化作品 ==
* ザ・ガードマン 東京用心棒(1965年12月11日公開、配給:大映、監督:井上昭、脚本:長谷川公之)
* ザ・ガードマン 東京忍者部隊(1966年2月12日公開、配給:大映、監督:弓削太郎、脚本:長谷川公之)
== スタッフ ==
* プロデューサー:野添和子、春日千春、小森忠、柳田博美ほか
* 音楽:山内正大塩潤→渡辺岳夫
* 演奏:アンサンブル エム・ジー・エー
* 撮影:山崎忠森田富士郎武田千吉郎
* 録音:星正輝(アオイスタジオ)
* 編集:椙本英雄
* 効果:協立音響
* 現像:横浜シネマ現像所東洋現像所
* ナレーター:芥川隆行矢島正明城達也ほか
== レギュラー出演者 ==
* 高倉隊長(通称キャップ) - 宇津井健
*: 元警視庁刑事。その培われた機動力と統率力を活かし実動部隊を束ねるリーダー。デスクワークにおいても妥協を見せず、加入した榊に対し他の隊員の意見を押し切り見習い隊員に任命した。
* 清水隊員 - 藤巻潤
*: 高度な自動車運転テクニックを持つ。ゆえに内部抗争が発生していたカースタントチームに潜入したことがある。また歌唱力もあり、そのため、ナイトクラブバンド歌手として潜入したこともあった。
* 荒木隊員 - 川津祐介
*: 気さくな性格。メンバーの中では出演頻度が低い。
* 杉井隊員 - 倉石功
*: 高倉班の中では最年少、それゆえ失敗が多い。
* 吉田隊員 - 稲葉義男
*: 高倉班の中では最年長で、高倉や榊よりも年長、ゆえに高倉からは「君」、榊からは「さん」と敬称付で呼ばれる。
* 小森隊員 - 中条静夫
*: 中堅メンバー。眼鏡がトレードマークだが初期においてはかけていなかった。
* 榊隊員 - 神山繁
*: 第2話から登場。その際は警視庁警部で高倉とは盟友。第45話で何の前振りもなく東京パトロール社の実動部隊に転職するが、会社の規定からしばらくは見習い隊員だった。また他の隊員が高倉のことを「キャップ」と呼ぶのに対し、高倉とは旧知の仲である榊は彼のことを呼び捨てにする。
* 三原チーフ - 清水将夫
*: 作品初期に登場した実動部隊の責任者。オープニングで彼が電話機の受話器を取り「はい、こちら東京パトロール!」と応えるカットはその後の刑事ドラマに多大な影響を与え模倣された。
== こぼれ話 ==
* 最終回は2話にまたがっての放送だったが、なぜかこのときだけは、通常悪役(悪役として計26話に出演)の今井健二が、途中から善玉となって、ガードマンの捜査に協力するという珍しいシーンもあった。
* 榊隊員を演じた神山繁は、特に後期では出演回数が少なくなった。最終回もオランダロケに参加できなかったため劇中に登場せず、国内で撮影されたガードマンたちが事件の解決を祝うラストシーンでようやく登場した。同様に最終回のエンディングも、オランダで撮影されたサンタクロースソリに乗って去って行くガードマンのカットだったため、全員がソリの上から手を振るシーンでは神山の姿が無く、キャスト紹介でのガードマンたちのアップショットでは、神山繁の映像のみ背景が異なっていた。
* 後期の脚本のほとんどが、山浦弘靖によって書かれている。
* 特に後期において、山浦弘靖を筆頭にスタッフの名前が、その回によって旧字体になったり新字体になったりと、頻繁に変わっていた。
== 劇用車 ==
=== ガードマン用の劇用車 ===
* 東京パトロールのパトカーとしての劇用車に初期にはフォード・タウヌス P3が、後にはオペル・レコルトCが使われた。レコルトに関しては、第220話「宝石自動車ダイナミック襲撃」で、密輸されたダイヤモンドが紛れ込んでいたがゆえに、購入直後に密輸団に強奪された上分解されてしまったことがあった。
* また、山岳地帯を舞台にしたエピソード(例・第184話「悪党コンビの狂ったバカンス」、第348話「今晩ワ!私は死のセールスマン」)では、いすゞ・ユニキャブ三菱・ジープが東京パトロールのパトカーとして使われている。
* 「現金輸送車危機一髪」など現金輸送車がタイトルに入る回を中心に、特注の現金輸送車が登場した。これは小型トラックいすゞ・エルフィンをベースに、装甲仕様のハイルーフバンボデーを架装したもの。フロントウインドシールド内側には、007のアストンマーティン・DB5並に、下からせり上がる防弾板を備える。国内では同種の輸送車は珍しく、ドラマが現実に先行した例といえる。最後の登場回(第230話「海底強盗団」)で犯人グループにより水没させられた上に爆破されてしまい役目を終えるが、後年の『西部警察』の特殊車両にもつながる、特徴的な劇用車である。

== その後のガードマン ==
* サントリーが『ザ・ガードマン』本放送時のスポンサーであった事〔『ザ・ガードマン』は本放送開始から最終回まで一貫してサントリーと松下電器産業(現・パナソニック)の2社提供であった。〕が縁で、1989年に当時の出演者7人(宇津井・藤巻・川津・倉石・稲葉・中条・神山)が再び集結し、『サントリー・ウイスキーソーダ』のCMに出演した。使用した『ザ・ガードマン』のテーマ曲は、現代風にアレンジされたものとなった。ちなみにCMで7人が集結したバックに使われた建物はTBS緑山スタジオ神奈川県横浜市青葉区)の外観である。
* 『ザ・ガードマン』の企業モデルとなったセコムは、高倉隊長を演じた宇津井が死去した2014年3月14日の夜にフェイスブック公式ページ(セコムタウン)とオフィシャルツイッターにて追悼コメントを発表して故人を偲んだ〔Facebook/セコムタウン 〕〔【訃報】 セコムオフィシャルツイッター 2014年3月14日〕。
== 放送リスト ==
=== 1965年(昭和40年) ===
=== 1966年(昭和41年) ===
=== 1967年(昭和42年) ===
=== 1968年(昭和43年) ===
=== 1969年(昭和44年) ===
=== 1970年(昭和45年) ===
=== 1971年(昭和46年) ===
== DVD化作品 ==
* 2002年1月25日発売
 *『ザ・ガードマン 東京警備指令 file 1』(ジェネオンエンタテインメント
 *: 4枚組DVD。第1話から第16話まで収録。
* 2002年7月25日発売
 *『ザ・ガードマン 東京警備指令 file 1 VOL.1』(ジェネオンエンタテインメント)
 *『ザ・ガードマン 東京警備指令 file 1 VOL.2』(ジェネオンエンタテインメント)
 *『ザ・ガードマン 東京警備指令 file 1 VOL.3』(ジェネオンエンタテインメント)
 *『ザ・ガードマン 東京警備指令 file 1 VOL.4』(ジェネオンエンタテインメント)
 *: 上記4枚組DVDのバラ売り。
* 2003年6月18日発売
 *『ザ・ガードマン 海外ロケ篇セレクション(1)』(スバック)
 *: 3枚組選集DVD。6話収録。
 *: Disc:1 「第92話 ロンドンの青い霧」「第93話 ロンドン-東京応答せよ」
 *: Disc:2 「第96話 アムステルダムの女」「第161話 恋のアムステルダム」
 *: Disc:3 「第157話 ガードマンパリで大奮戦」「第158話 ガードマンスイス追撃作戦」
  
 *『ザ・ガードマン 現金輸送車襲撃篇セレクション(1)』(スバック)
 *: 3枚組選集DVD。6話収録。
 *: Disc:1 「第50話 逃亡と裏切り」「第79話 現金輸送車危機一発!」
 *: Disc:2 「第98話 現金輸送車絶体絶命」「第105話 白昼の大襲撃」
 *: Disc:3 「第127話 現金強奪作戦」「第168話 白い手の恐怖」
* 2003年7月25日発売
 *『ザ・ガードマン 空中アクション篇コレクション』(スバック)
 *: 3枚組選集DVD。6話収録。
 *: Disc:1 「第24話 ガードマン空へ」「第25話 続ガードマン空へ」
 *: Disc:2 「第70話 大空の死闘」「第122話 地獄で会った四人の男」
 *: Disc:3 「第188話 空中強盗」「第235話 大空に消えた現金輸送機」
  
 *『ザ・ガードマン 恐怖とサスペンス篇コレクション(1)』(スバック)
 *: 3枚組選集DVD。6話収録。
 *: Disc:1 「第89話 死神の館」「第172話 怪談殺人鬼ホテル」
 *: Disc:2 「第123話 現代牡丹灯籠」「第180話 首のない幽霊」
 *: Disc:3 「第124話 ざくろ沼の恐怖」「第148話 風と火の呪い」
* 2003年8月20日発売
 *『ザ・ガードマン 想い出の二大スター<特別版>』(スバック)
 *: 2話収録。「第285話 ひばりの愛の逃亡姉妹」「第287話 チエミのモーレツ女課長を殺せ!」を収録。
  
 *『ザ・ガードマン コミック篇コレクション』(スバック)
 *: 3枚組選集DVD。6話収録。
 *: Disc:1 「第62話 大犯罪作戦」「第118話 大泥棒一家」
 *: Disc:2 「第130話 結婚サギ師の多忙な生活」「第137話 女は一度勝負する」
 *: Disc:3 「第139話 偽ガードマン登場」「第160話 帰って来た偽ガードマン」
* 2003年12月19日発売
 *『ザ・ガードマン 1965年度版 東京警備指令全話 完全初回限定版』(スバック)
 *: 12枚組DVD。1965年放映の第1話から第39話および1966年放映の第40話から第47話を収録。「ザ・ガードマン 東京警備指令」という番組タイトルから「東京警備指令」が除かれる前の全47話収録。
* 2004年7月14日発売
 *『ザ・ガードマン 1966年度版 DVD-BOX』(スバック)
 * :11枚組DVD。1966年放映の第48話から第91話までの全44話収録。
* 2005年6月15日発売
 *『ザ・ガードマン 1970年度版DVD-BOX Vol.1』(スバック)
 *: 6枚組DVD。1970年放映の第248話から第271話までの全24話収録。
  
 *『ザ・ガードマン 1970年度版DVD-BOX Vol.2』(スバック)
 *: 7枚組DVD。1970年放映の第272話から第299話までの全28話収録。
* 2006年9月20日発売
 *『ザ・ガードマン 1967年度版DVD-BOX Vol.1』(スバック)
 *: 7枚組DVD。1967年放映の第92話から第119話までの全28話収録。
  
 *『ザ・ガードマン 1967年度版DVD-BOX Vol.2』(スバック)
 *: 6枚組DVD。1967年放映の第120話から第143話までの全24話収録。
== 主題歌 ==
* 『ガードマンの歌』(大映レコード
 * 作詞:藤川桂介 作曲/編曲:山内正 歌:藤巻潤
== 脚注 ==
== 関連項目 ==
* 警備
* 警備員
* セコム
* シークレット部隊
* キイハンター東映
* 炎の警備隊長・五十嵐杜夫(放送局は異なる)
category:TBS金曜9時枠の連続ドラマ
category:1965年のテレビドラマ



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「東京警備指令 ザ・ガードマン」の詳細全文を読む




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