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アムールトラ (''Panthera tigris altaica'') は、ネコ科に属するトラの一亜種。altaicaとは、ロシアの西シベリアのアルタイ地方の意味〔来年の干支の動物「トラ」について , 仙台宮城ミュージアムアライアンス〕。和名はチョウセントラ、シベリアトラなどとすることもある。現在はロシア極東の沿海地方およびハバロフスク地方の、アムール川およびウスリー川流域でのみ生息しているが、かつては中国、朝鮮半島、満州、モンゴル、シベリアに広く分布しており、その生息範囲は中央アジアや西アジアにまで伸びていた。 現存する8つのトラの亜種でも大型の体躯を持ち、ネコ科の中でも最大の亜種である。雄の個体では全長3m、350kgを超えた例も報告されている〔Tigers.ca , Tiger World Siberian Tiger〕。2009年に行われた遺伝学的調査で、かつては別の亜種とみられていた西アジアのカスピトラ(絶滅)が、現在生息しているアムールトラとほぼ同一であることが判明した〔Driscoll CA, Yamaguchi N, Bar-Gal GK, Roca AL, Luo S, et al. 2009. Mitochondrial Phylogeography Illuminates the Origin of the Extinct Caspian Tiger and Its Relationship to the Amur Tiger. PLoS ONE 4(1): e4125. doi:10.1371/journal.pone.0004125. Plosone.org 〕。 == 形態 == 雄の個体では体長(頭胴長)2.5 m (長さの比較資料:1 E0 m)、体重300 kg にも達する。しかし近年では、生息地における獲物の不足により痩せた個体が多く見られ〔Location, physical status, size and circumstances of deaths of Amur tiger males in the Russian Far East, 1970-1994. 〕、現状での野生個体の体格面ではベンガルトラの方が大型と指摘もされることも多い〔ただし動物園等の飼育個体では、アムールトラがベンガルトラより一周り大きくなる傾向がある。〕。 極めて寒冷な地域である(シベリアのタイガ)を主な生息域としていることから、他の亜種に比して深く長い体毛をそなえている。冬毛は夏毛の三倍以上の長さになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アムールトラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Siberian tiger 」があります。 スポンサード リンク
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