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『シャンブロウ』(''Shambleau'')は、アメリカ合衆国のSFおよびファンタジー作家C・L・ムーアによる短編小説。これはムーアのプロとしての最初の商業作品であるが、同時にムーアの最も有名な作品でもある。初掲載は「ウィアード・テイルズ」誌1933年11月号であり、その後何度も再版されて来た。この短編にはムーアの最もよく知られたヒーローであるノースウェスト・スミスが登場し、全体としてはメドゥーサ神話の焼き直しになっており、また、性欲とそれへの依存症もテーマにしている。 == あらすじ == タフな密輸人のノースウェスト・スミスは、火星で群集に追い立てられていた若い女と遭遇し、直感的に彼女を守ることに決める。群集は彼女を「シャンブロウ」と呼ぶが、スミスにはこの名前に憶えがない。スミスが彼女は自分のものだと主張したとたんに群衆は何の暴力ざたもなくが散ってしまい、スミスは驚く。さらに、群集からスミスに向けられたのが憎悪ではなく、むしろ侮蔑であることを感じ取り、さらに困惑する。スミスがその女をもっと近くで見たとき、彼女が非常に魅力的ではあるが人間ではないことに気づく。彼女に対する何らかの責任感から、スミスは彼女が自分の部屋に避難するのを許し、一方で違法なビジネスも進めていた。 スミスはついに、シャンブロウは髪の毛のかわりに生えているワームを用いて他の者の生命力を食糧として生きていること、そしてその際にあまり長くは生きられない犠牲者を純粋なエクスタシーで依存状態に置くことに直接的に気づく。スミスにとっては幸いなことに、スミスの金星人の相棒であるヤロール(Yarol)が様子を見に来て、手遅れになる前に彼を発見する。スミスとは違って、ヤロールはこの生物の正体を知っていた。ヤロールもシャンブロウに引きずり込まれかけながらも、辛くも視線をそらすことに成功し、鏡に映ったシャンブロウの姿を見ながら、何とかシャンブロウを撃ち殺す〔なお、髪がくねり、まっすぐに顔を見てはならないので鏡に映った姿を見て殺す、という点はメドゥーサと共通である。〕。 なお、本編で名前が初登場し、その後もノースウェスト・スミスシリーズにおいて度々言及ないしは登場があるファロール神は、後にクトゥルフ神話に取り込まれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シャンブロウ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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