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シリーズ構成(シリーズこうせい)とは主に日本のテレビアニメシリーズや特撮テレビ番組を制作するスタッフに付けられる役職の一つであり、複数の脚本家が参加する作品ではそのまとめ役を担う。いわば脚本の監督とも言える仕事である。 クレジット上では「構成」「シリーズコンストラクション」「メインライター」「ストーリーエディター」「チーフライター」などと表記されることもある。 == 概要 == シリーズ構成はプロデューサーと監督から脚本・文芸面で一定の責任と権限を持たされる。作品のストーリーをシリーズ全体をどう通してどうやって進めていくか、監督やプロデューサーなどの意向を確認し各脚本家の具体的な選定・指示、エピソードの各回への配分、脚本家が出してきたシナリオの修正・調整、など脚本の面で責任と決定権を持つ。 シリーズ構成はアニメーターにおける総作画監督などと同様に、アニメ・特撮の脚本家にとっては業界内でのキャリアアップの到達点と言えるポジションである。 その仕事内容から豊富なキャリアとコネクションを持つ中堅やベテランの脚本家が務める事がほとんどである。 その作業の例を挙げると、 * あるキャラクターにスポットを当てる回を第XX話にする * 放送予定日が真夏の第XX話は海水浴に行くエピソードにする * スポンサーである玩具メーカーの主役ロボットの追加パーツとなる新製品の発売スケジュールに合わせて、アニメでも同パーツの新登場による主役ロボットのパワーアップを第XX話で行う * 原作のエピソードやキャラクターなどについて省略したり、オリジナルのエピソード・設定で辻褄を合わせる * 放映の打ち切りないし延長が決まれば、それに合わせて進行中のエピソードの結末や展開を変更する などといったことである。 そして、アクションが中心となる回ならそれが得意な脚本家に発注したり、ラブコメ的なエピソードが来る回にはラブコメもので定評のある脚本家に任せるといったように、関与している脚本家の資質に沿うように執筆を割り振ることもある。また、キャリアの浅い若手の脚本家が多く参加している作品では、彼らの手によるシナリオが作品のイメージから逸脱していないか、矛盾や問題点が発生していないかチェックを入れるのも、多くはシリーズ構成の職務である。第1話・最終回・重要なエピソードがある回などではシリーズ構成担当者が自ら脚本を書く場合もある。 オリジナル作品の場合、監督のアイデアやスポンサーサイドの都合などによって先の展開が変わってくる事も多々あるため、そういった点の調整を図る役目になるなど、シリーズ構成の仕事内容も原作付き作品のそれとは違ってくる。場合によっては原作者的な立場を担う事もある。また、シリーズ構成が置かれない作品もあるが、1人の脚本家が全話を執筆している作品や完全に一話完結型の連作シリーズとなっている作品を別にすれば、シリーズ作品として全体の粗筋の統括や調整の役割は、監督やディレクター、あるいは脚本家陣の中のベテラン格の人物などスタッフ中の誰かが果たすことになる。 複数の脚本家が関わっている原作付きの作品でシリーズ構成のクレジットが無い、または法人ペンネームなどの架空のクレジットが使用されている場合、多くは監督やアニメ制作会社内の文芸スタッフ、あるいは脚本家陣の中でも多くの本数を手掛け中心的役割を果たしている人物が実質的にその作業を行っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シリーズ構成」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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