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ジェベ
ジェベ(モンゴル語: Jebe、? - 1224年〔『新元史』巻123、列伝第20〕もしくは1225年〔村上「ジェベ」『アジア歴史事典』4巻、118頁〕〔小松久男編『中央ユーラシア史』(新版世界各国史, 山川出版社, 2000年10月)、索引7頁〕)は、モンゴル帝国の初代皇帝(大ハーン)であるチンギス・カンの家臣。ベスト(ベスート)氏族の出身で、はじめタイチウト氏に属する隷属民だった〔。『元朝秘史』では者別、『元史』では哲別などと漢語表記され、『集史』などのペルシア語資料では جبه نويان Jebe Nūyān と表記される。 == 出自 == 元はジルゴアダイ( 只舌児中豁阿歹 Jirqo'adai/Jirγo'adai)と名乗っていたが、チンギスの命令でジェベと改めた。『元朝秘史』に載る1206年のチンギス・カン即位時の功臣表では、第47位に数えられる〔『元朝秘史』下巻(小澤重男訳, 岩波文庫, 岩波書店, 1997年8月)、62頁〕。『集史』では「大ジェベ(Yeke Jebe)」とも呼ばれており、弟にトルイに幕僚( امير معتبر amīr-i mu‘tabar =ノコル)として仕えたモンケドゥ・セウル(モンゲド・サウル)という人物がいた〔志茂碩敏『モンゴル帝国史研究正篇』(東京大学出版会, 2013年6月)、896頁〕。オゴデイ・ハーンからモンケ・ハーンの治世に征西に参加した将軍バイジュはジェベの親族にあたる〔C.M.ドーソン『モンゴル帝国史』2巻(佐口透訳注, 東洋文庫, 平凡社, 1968年12月)、253頁〕。
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