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ジェームズ・モリアーティ : ミニ英和和英辞書
ジェームズ・モリアーティ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ジェームズ・モリアーティ : ウィキペディア日本語版
ジェームズ・モリアーティ[ちょうおん]

ジェームズ・モリアーティ教授(Professor James Moriarty)は、アーサー・コナン・ドイル推理小説シャーロック・ホームズシリーズ』に登場する架空の人物。
21歳にして素晴らしい科学論文を書くほどの高い知的能力をもった元数学教授という表の顔と、ロンドンに暗躍する悪党一味の統領として機智を振るい、狙った獲物は必ずしとめる犯罪者という裏の顔がある。シャーロック・ホームズとの接点が作品に描かれるのは、『最後の事件』、『空き家の冒険』、『恐怖の谷』の3回である。
==人物==
ホームズがモリアーティを評して曰く、「彼は犯罪ナポレオンだよ、ワトスン君。この大都会の半分の悪事、ほぼすべての迷宮入り事件が、彼の手によるものだ」(最後の事件)。
21歳にして二項定理に関する数学論文を発表し、地方の小さな大学(ダラム大学とされる)に数学教授の職を得て、『』〔『小惑星の力学(The Dynamics of an Asteroid)』の内容に関しては、SF作家アイザック・アシモフが自作『黒後家蜘蛛の会』シリーズ中の一編「終局的犯罪」において、「小惑星(群)を作り出すのに必要な力学」、すなわち普通の惑星、はっきり言えば地球を爆砕して無数の小惑星にしてしまう、世界を滅ぼす「終局的犯罪」の研究論文ではなかったかという、SF作家ならではの大胆な考察をしている。〕という論文を発表するなどその才を発揮したが、同時に、犯罪者としての才も発揮し、それによって職を追われ、ロンドンで教師(army coach)〔原文は「and to come down to London, where he set up as an army coach」。army coachは「軍人相手の家庭教師(個人教師)」や「軍隊関係の教師」などと翻訳されているが、シャーロキアンの植村昌夫は19世紀末のイギリスにおける軍人や教育界の事情から「陸軍士官学校受験予備校の教師」と訳すべきだとしている(『シャーロック・ホームズの愉しみ方』平凡社新書、2011年、243-259頁)。ただし、この植村の主張には、同じシャーロキアンで翻訳家である平山雄一から、当時の資料と照らし合わせてみても予備校形式だけではなく家庭教師もあるため既訳が必ずしも間違っているとは言えない、と真っ向から批判されている()。〕となった。教師の仕事はモリアーティにとって格好の隠れ蓑だった。モリアーティはその天才的な頭脳を駆使して犯罪組織を立ち上げ、自ら手を出すことなく、手下に計画を授けることでその目的を遂げてきた。
ホームズはモリアーティの容貌についてこう述べている。「彼はすこぶる背が高く痩せていて、白くカーブを描く突き出た額を持ち、深く窪んだ眼をしている。ひげは綺麗に剃られ、青白く、苦行者のようであり、顔立ちにおよそ教授らしきものを漂わせている。彼の背は長年の研究から曲がり、顔は前へ突き出て、爬虫類のように奇妙に、いつでもゆらゆらと左右に動いている」(最後の事件)。
モリアーティの人脈は多岐にわたる。作品内に登場した部下としては、ポーロック、セバスチャン・モラン大佐、フォン・ヘルダーの3人がいる。彼らはモリアーティに情報や殺人技量、武器などをそれぞれ提供する。情報網は緻密で、ホームズはそれを称して「千本もの糸を張り出したくもの巣の真ん中に動かないで坐っているよう」と言っている。その情報を以てモリアーティは判断をし、作戦を与えるのである。計画立案の見事さたるや、狙った獲物は必ず逃さないほどで、また、組織の巨大さにより計画が失敗しても、中心部にいるモリアーティらには全く嫌疑もかからなかった。その才を発揮している例が『恐怖の谷』のジョン・ダグラスの殺害である。モリアーティはアメリカから渡って来た復讐者に案を授けて実行させるが、それが失敗したのを見ると、またもや逃亡するジョン・ダグラスを自らの手下に暗殺させた。この事件はモリアーティの手下の一人であるポーロックがホームズに殺人計画を手紙で告発しているが、この事件においても、モリアーティはホームズ以外の人物から嫌疑を掛けられることはなかった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジェームズ・モリアーティ」の詳細全文を読む




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