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ジャーニー・カーフマン(Jerney Kaagman 1947年7月9日～)はオランダのロックバンド、アース・アンド・ファイヤー(Earth & Fire)の2代目のボーカリスト。バンドでの活動時期は1969年～1983年、1987年～1990年。オランダヴォールブルグの女子高で聖歌隊のバンド「レンジャー」のメンバーだった彼女は、1969年9月にクリス＆ゲラルド兄弟が作ったアース・アンド・ファイヤーにスカウトされ参加。1970年1月17日にリリースした「シーズン(Seasons)」は翌年日本でも大ヒットし、TOP40日本洋楽チャートで1位、オリコン8位を記録。ちなみに1位を争ったのはジョージ・ハリスンの「My Sweet Load」だった。1970年当時の日本では英語圏のグループばかりでなく、オランダを始め、フランス、イタリアなどのアーティストの作品が日本のヒット・チャートを賑わせていた。同じくオランダ出身のショッキング・ブルーの世界的なブレイクに触発されてアース・アンド・ファイヤーも日本グラモフォンによってプッシュされたが、続く「明日への叫び」はいまいちヒットせず。アルバム「Song of the Marching Children」に見られるように音楽の方向性がプログレッシブロックに向いてしまったため、一般受けするポップロックを期待していた日本のプロモーターたちを落胆させた。なお、アメリカ、イギリスでは「シーズン(Seasons)」は売れなかった。 デビュー当時のジャーニー・カーフマンはアフロに目の周り真っ黒のロック少女だった。同い年のショッキング・ブルーのボーカル、マリスカ・フェレス(Mariska Veres)を意識していたのか、歌い方も無愛想でストレートな感じがよく似ていた。「Ruby Is the One」「Wild and Exciting」あたりの曲にそれが表れているが、一方でサイケデリックロックの代表格であるジャニス・ジョプリンやジェファーソン・エアプレインのグレイス・スリックに影響を受けているようでもある。1971年の「Storm and Thunder」あたりからそれまでのストレートなブルースロックからプログレッシブ系に変遷し楽曲も難解となる。反面、外見は髪もストレートに戻しエレガントな女性に変わっていく。そんな中、1972年の「Memories」はオランダで初のチャート1位を獲得。1975年の「Thanks for the Love」では曲調が軟化しよりポップ路線に近づく。アース・アンド・ファイヤーの音楽の方向性は20年の間に激変したため、過去の映像を遡ると彼女のビジュアルも含めて驚くばかりである。デビュー当時のストレートなブルースロックからプログレッシブ音楽、そしてポップロックに変遷。さらには1979年にはカリプソ風のディスコ音楽にまで手を出す。彼女はパワフルな歌声を捨ててソフトに囁くように「Weekend」を歌いヨーロッパで大ヒット。腰を振りながら歌うその姿は、無愛想に眉間に皺を寄せてシャウトしていたデビュー当時の面影もない。 アース・アンド・ファイヤーは1983年に一度解散し、ジャーニー・カーフマンは1984年にアルバム「Made on earth」、1987年に「Run」をリリース。また、雑誌プレイボーイのオランダ創刊号では初ヌードを披露して話題を集めた。同じ年、アース・アンド・ファイヤーが再結成され彼女もカムバックする。音楽活動のかたわら、90年代になると彼女は国営ラジオ北海のPRマネージャー、歌手の労働組合BV Popの委員長に就任。2000年には財団BUMAカルチャーのディレクターになりオランダの音楽著作権の保護と使用に関する仕事に従事する。再結成後のアース・アンド・ファイヤーはヒットにも恵まれず、音楽性も取るに足らないAOR風の軽いポップミュージックバンドに変貌を遂げてしまう。デビュー当時の骨のあるブルースロックを知っているファンには残念なことである。 ジャーニー・カーフマンは結婚していないが、1974年以来、のちにメンバーとなるベースマン、バート・ルーター(Bert Ruiter)と一緒に住んでいる。「The Two of Us」のライブ映像でツーショットが見られる。2012年10月に彼女はパーキンソン病であることを発表。 ==Discografie== ===Albums=== * 1984 - Made on earth * 1987 - Run 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「ジャーニー・カーフマン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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