|
ジュフレ (Juffre / Juffreh) は、ガンビアのノースバンク地方ロウアー・ニウミ地区に位置するマンディンゴ人が暮らす村落である。アレックス・ヘイリーの自伝的小説『』およびそれを原作とするテレビドラマの主人公の出身地とされ、1970年代以降、観光客が多く訪れるようになった。 == 歴史 == ジュフレはアルブレダに隣接する村落だが、河岸に面しているアルブレダとは違い、その北東の内陸にある。 1651年にはクールラント・ゼムガレン公国が、地元の小王国であるバラ (Barra) の王からクンタ・キンテ島とともに借り受けたが、1664年にガンビア川沿岸の諸権利をイギリスに譲渡して撤退した〔Hughes & Gailey (1999) pp.54-55〕。 ジュフレには王立アフリカ会社が存在していた1680年以降にイギリス人たちが入植した。当初はそうした独占企業が中心になっていたが、のちには自由貿易商人らも参入した〔Hughes & Gailey (1999) pp.105-106〕。他方で、18世紀にはポルトガル人と現地人の混血児もまだ多く住んでいた〔。 アフリカ系アメリカ人作家のアレックス・ヘイリーが自らの先祖と位置づけたは、18世紀に実在していた人物だった。彼は17歳の時に奴隷として連れ去られたとされている〔神野尚 「『ルーツ』の風景」(『大阪産業大学論集 人文科学編』第113号、2004年)、p.68〕。 ヘイリーの小説がベストセラーになると、ジュフレや対岸のジェームズ島には多くの観光客が訪れるようになった。ジュフレには21世紀初頭の時点でもクンタ・キンテの一族の末裔が住んでいる〔The Gambia (2001) p.16〕。クンタ・キンテが生まれた家も復元されており〔(2011年8月28日閲覧)〕、奴隷貿易博物館とともに村の名所となっている。 奴隷貿易博物館は、1996年以降、「モーレル兄弟の商館」(Maurel Frères Building) に設営されているものである。モーレル兄弟の商館は、もとは1840年頃にイギリス人が建てた建物だったが、のちにレバノン系商人モーレル兄弟が買い取ったことからその名がある〔。この商館 / 博物館は、2003年に「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」の一部として、ユネスコの世界遺産リストに登録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジュフレ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|