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ジュリア・リスゴー オレフィン化 (Julia-Lythgoe olefination) もしくは ジュリア反応 (Julia reaction) とは、有機化学における合成法のひとつで、下式のようにフェニルアルキルスルホン 1 とカルボニル化合物 を基質としてアルケン 3 を得る手法〔総説: Kocienski, P. J. ''Phosphorus and Sulfur'' 1985, ''24'', 97-127.〕〔総説: Kelly, S. E. ''Comp. Org. Syn.'' 1991, ''1'', 792-806.〕。1 に強塩基(式では n-ブチルリチウム)、カルボニル化合物、求電子種 R3-X を順番に作用させて付加体 2 とし、ナトリウムアマルガム〔Julia, M.; Paris, J.-M. ''Tetrahedron Lett.'' 1973, ''14'', 4833-4836. DOI: 10.1016/S0040-4039(01)87348-2 〕〔Kocienski, P. J.; Lythgoe, B.; Ruston, S. ''J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1'' 1978, 829-834. DOI: 10.1039/P19780000829 〕またはヨウ化サマリウム(II)〔Keck, G. E.; Savin, K. A.; Weglarz, M. A. ''J. Org. Chem.'' 1995, ''60'', 3194-3204. DOI: 10.1021/jo00115a041 〕により還元的脱離を起こして 3 とする。 上式の多段階反応はワンポットで行うことができる。求電子剤 R3X は必ずしも使わなくとも良いが、2 の形に誘導すると高い収率や純度が得られる。通常 R3 はアセチル基かベンゾイル基であり、例えば無水酢酸や塩化ベンゾイルなどが用いられる。 生成物はトランス体のアルケンが優先する。本手法は M. Julia と J.-M. Paris によって発見され、B. Lythgoe と P. J. Kocienski によってさらなる研究と改良がなされた。 == 反応機構 == 反応機構を下のスキームに示す。スルホン 1 から強塩基によりカルバニオン 2 が発生し、アルデヒドに付加してアルコキシド 3 を生じる。これを求電子剤 R3-X で捕捉して安定な中間体 4 とする。ナトリウムアマルガムによる還元的脱離の機構ははっきりしていないが、ビニルラジカル 5 を経るといわれる〔。最後に溶媒を水素源としてアルケン 6 が得られる。 生成するアルケン 6 の立体化学と中間体 4 の立体の間に相関は無い。ラジカル的中間体の段階で何らかの平衡があり、熱的に安定なトランス体へ寄るといわれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジュリア・リスゴーオレフィン化」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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