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ジョン・ウェイン・ゲイシー (, 1942年3月17日 - 1994年5月10日)は、アメリカ合衆国生まれの連続殺人者。子供たちを楽しませるため、パーティなどでピエロに扮することが多かったことからキラー・クラウン(殺人道化、殺人ピエロ)の異名を持つ。 少年時代はボーイスカウトに入っていたことがあり、資産家の名士でチャリティー活動にも熱心な模範的市民だと思われていたが、アルバイト料の支払いなどの名目で呼び寄せた少年に性的暴行を加えたうえで殺害し、その遺体を自宅地下および近くの川に遺棄していた。自身のホモセクシュアリティを隠すために殺害したとされている。1972年から1978年のあいだ、少年を含む33名を殺害したことが明らかになっている。彼の犯行はアメリカ社会を震撼させた。 刑務所で彼の描いたピエロの絵画は連続殺人者犯マニアには大変な人気があり、展示会が開かれたり、高値で取引されている。著名人では俳優のジョニー・デップが購入して所有している。 スティーヴン・キングのホラー小説「IT」に登場する殺人鬼ペニーワイズのモデルとなった。 == 生い立ち == 1942年3月17日、イリノイ州シカゴのポーランド系移民の家庭に生まれる。父親である叩き上げの熟練機械工、ジョン・スタンリー・ゲイシーは貧しさの中で育ち、「人には負けない」、「弱みを見せてはならない」という人生哲学を持っていた。父スタンリーには、脳内の手術が不可能な部位に腫瘍があり、発作的な癇癪を起こすなどその情緒は極めて不安定で、やり場の無い怒りが突如湧き上がることもあり、しばしば自分の家族に矛先を向けた。はじめての一人息子に期待を込めて、西部劇で人気を博したアメリカ男性を象徴する名優ジョン・ウェインの名を授けたが、生まれたばかりの息子に心臓疾患があると判明した途端に失望して見限ってしまった。 父スタンリーに対するジョンの幼い頃の記憶は躾や礼儀作法に厳しく、小さな失敗をしても革砥で打擲されるというものが多く、スタンリーから徹底的な虐待を受けていた。スタンリーは身体の弱い息子をことあるごとに「クズ」「間抜け」「オカマ」「お前はホモになるのさ」となどと常に責め立て、肉体と精神の両面で痛めつけた。このためにジョンはパニック障害や心臓発作を頻繁に起こすが、彼は罵倒されるのが嫌でストレスや体の不調を我慢して必ず失神し、そのたびにスタンリーは息子を激しく罵った。 失神の直接の原因は病院では分からず、ジョンを診察した医師は「再発性の失神症」と診断した。ジョンの母が夫に対し息子の体をいたわって欲しいと懇願すると、スタンリーは「あのガキは親の気を惹いてやがる」と鼻で笑ったという。ジョンは14歳から18歳までの間、1年以上の入院治療と、高校を4つ変わったことで普通高校を落第となる。その後職業訓練校に編入し優秀な成績を上げたことで、怠学補導教官の助手として事務室で働くように勧められる。この頃のジョンは、父スタンリーの気を惹くように、スタンリーお気に入りの民主党立候補議員の応援をする。だが兵役審査で病歴があったことで免除になると父は息子を再び罵倒するようになった。 ジョンは、18歳の時、当時の女友達と性交に及ぼうとして意識を失う。それを知ったスタンリーは、「お前の中のオカマが登場した」と言ったという。最終的には家を追い出されたが、それでもジョンは自身を罵倒し続けた父親を心から愛しており、いつか父親に認めてもらおうと一生懸命に働き続けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジョン・ゲイシー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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