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ジョヴァンニー・ヴィットリオ・ローシー : ミニ英和和英辞書
ジョヴァンニー・ヴィットリオ・ローシー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ジョヴァンニー・ヴィットリオ・ローシー ( リダイレクト:ジョヴァンニ・ヴィットーリオ・ローシー ) : ウィキペディア日本語版
ジョヴァンニ・ヴィットーリオ・ローシー[ちょうおん]

ローシージョヴァンニ・ヴィットーリオ・ローシー(Giovanni Vittorio Rosi〔 / Rossi〔、1867年10月18日〔 - 没年不詳〔〔)は、イタリアコレオグラファー演出家である。浅草オペラの源流となる東京・内幸町帝国劇場歌劇部のオペラを指導し、わずか6年の滞在であるものの、日本のダンス界・オペラ界に深い影響を与えた〔〔。
日本では姓のみのローシーとして知られる。アルファベット表記は資料により「Rosi」〔、「Rossi」〔の両論がある。現代のイタリア語の日本語表記の通例では、前者はロージフランチェスコ・ロージほか)、後者はロッシパオロ・ロッシほか)であるが、ヘボン(''Hepburn'')の例に倣い従来日本で親しまれた「ローシー」で表記した。
== 人物・来歴 ==
1867年(慶応3年)10月18日、イタリアのローマ〔あるいはミラノ〔に生まれたとされる。
ミラノのスカラ座付属バレエ学校を卒業後、スカラ座に入団した〔。イギリスに渡り、1901年(明治34年)以降、ロンドンミュージック・ホール等でコレオグラファー(振付師)として活動した〔。
1912年(大正元年)、帝国劇場に招かれて来日、同劇場の歌劇部のオペラ指導者に就任〔〔、ジャック・オッフェンバックの『天国と地獄』を上演〔、ジャコモ・プッチーニの『蝶々夫人』、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの『魔笛』の日本初演を指導・演出した〔。日本語訳は小林愛雄が行った。1915年(大正4年)2月1日、高木徳子がローシーの振付による『夢幻的バレー(夢幻的バレエ)』で国内デビューを果たしている〔新国立劇場公式サイト内の「日本洋舞史年表 I 1915 - 1921年 」を参照。〕。
帝劇歌劇部はオーケストラ要員の費用が嵩むことなどから、1914年(大正3年)5月21日から洋劇部と改称して通俗的洋劇の上演に方針転換したが、あまり好評は得られずに1916年(大正5年)5月には解散となった〔〔。ローシー指導の帝劇歌劇の出身者には、天野喜久代石井漠岸田辰弥沢モリノ清水金太郎高田雅夫原せい子(高田せい子)、などがいる〔〔〔帝劇史編纂委員会(編)「帝劇の50年」 1966年、東宝株式会社.〕。
1916年10月、帝劇との契約満了となったローシーは、小林愛雄も含めた帝国劇場洋劇部出身者を率いて東京・赤坂に「ローヤル館」を創立した。この時、帝劇専務であった山本久三郎は無謀の挙であるとしてローシーを極力止めたが聞き容れず、改装などに私財を投じた〔。ローヤル館ではジュゼッペ・ヴェルディの『椿姫』等を上演し、田谷力三など、後に浅草オペラで活躍する人材も集まったが興行的には失敗した〔〔。1917年(大正6年)11月、原信子はローヤル館を去っている。1918年(大正7年)2月には、ローヤル館を解散、ローシー夫妻は帝劇の山本専務などからの餞別を旅費としてアメリカに渡った。その後の消息は不明である〔〔〔。
没年・死没地は不詳である〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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