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スティングレイ軽戦車()は、アメリカのキャデラック・ゲージ社(現テキストロン・マリーン&ランドシステムズ)が1980年代に開発した軽戦車。アメリカ陸軍の装甲砲システム(AGS)計画の候補車として開発されたが、アメリカ陸軍には採用されなかった。 == 来歴 == キャデラック・ゲージ社は1970年代末から、プライベートベンチャーとして軽戦車の研究を行っていたが、1980年代初頭にアメリカ陸軍が装甲砲システム(Armored Gun System, AGS)を発表したことを受けて、候補車となる軽戦車の本格的な開発に着手した。開発に当たっては、L7系の105mmライフル砲を搭載し、高い機動性と生存性や空輸能力を兼ね備え、可能な限り既存のコンポーネントを流用してコスト低減を図ることが念頭に置かれ、歩兵戦闘車などの装甲車輌に対して十分な優位を保ち、中小国への輸出も開発コンセプトに加えられた。 試作車は1984年2月に車体が完成し、砲塔未装備の状態で8月から走行試験を開始した。一方、砲塔は1983年中頃から設計を開始し、1984年6月には試作砲塔が完成、M551シェリダン空挺戦車の車体に搭載されて性能試験が開始された。なお、試作車にはスティングレイの名称が与えられ、1984年10月のアメリカ陸軍協会の展示会において初めて一般公開された。スティングレイは、1985年末までに5,000km以上の走行試験を終え、試験中に明らかになった欠点を改善するため、最終減速機や冷却システムの改良、新型ショック・アブソーバーへの換装などの改良が加えられ、1986年初頭にはスティングレイに興味を示していたタイに送られて性能試験が行われた。1986年中頃にはさらに問題点を改良した試作2号車が完成し、タイでの性能試験を終えた試作1号車は1987年初頭にマレーシアへ送られて性能試験を実施している。 しかし、AGS計画ではFMC社のCCV-Lに敗れてアメリカ陸軍には採用されなかったが、1987年10月にタイ王国陸軍から採用の申し出があり、106輌が導入されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スティングレイ軽戦車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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