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スピッツァー宇宙望遠鏡(スピッツァーうちゅうぼうえんきょう、、SST)とはアメリカ航空宇宙局 (NASA) が2003年8月にデルタロケットにより打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡であり、2013年8月に運用10周年を達成し、観測を継続している。打ち上げ前は、Space Infrared Telescope Facility (SIRTF)と呼ばれていた。 この宇宙望遠鏡は他の多くの人工衛星とは異なり、地球を追いかける形で太陽を回る軌道を取っている。またこの望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡、コンプトンガンマ線観測衛星、X線観測衛星チャンドラとならび、大規模観測計画(Great Observatories program)のうちの1機である。 望遠鏡の名前の由来となっているのは、1940年代にはじめて宇宙望遠鏡の提案を行ったライマン・スピッツァー Jr.博士である。 == 概要 == スピッツァー宇宙望遠鏡は、軌道にのせられた赤外線観測衛星の中で、最も凝った作りをしているだろうと言われている。 望遠鏡の本体は太陽の熱をさえぎる板で守られ、軽量ベリリウムで構成された反射望遠鏡を搭載しており、高精度の赤外線観測のために液体ヘリウムを用いて5.5ケルビンまで冷却していた。地球も熱を出すので、望遠鏡は地球の近くで観測することができない。そのため、望遠鏡は地球と一緒に太陽を回る軌道にのせられ、地球を少し離れたところを追いかけている。そして、冷却材が減るにつれて、少しずつ地球から離れていっているのである。これまでに、星形成や恒星をまわる惑星、遠くの銀河など、さまざまな分野で重要な発見を重ねている。〔最新天文百科 宇宙・惑星・生命をつなぐサイエンス HORIZONS Exploring the Universe p105 ISBN978-4-621-08278-2〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スピッツァー宇宙望遠鏡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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