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spillover =========================== ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
スピルオーバー(spill-over=余剰・余波)とはテレビやラジオにおいて、行政が放送免許で設定した放送対象地域外まで放送局が放送電波を必要以上に送出してしまうことを指す。そのため「おこぼれ」とも呼ばれている。 == 概説 == スピルオーバーが発生するのは、放送局が放送エリア内へ満遍なく送信させる目的で、高出力の送信施設や標高の高いところに送信所を設置した結果、やむを得ず圏外に電波が飛ぶ場合が生じるためである。 スピルオーバーで飛ぶ電波が多数あり、スピルオーバーの恩恵を多大に受ける地域を「電波銀座」、スピルオーバーの恩恵がわたらず、少数の地上波民放テレビ局しか視聴できない地域を「電波過疎地」と呼ぶことがある。 UHFである地上デジタル放送では、夜間は電離層により遠隔地に電波が飛ぶAM(中波)ラジオと違い、電離層による遠隔地への電波到達はない。また、送信方向別に出力を設定できることから、スピルオーバーを抑えている局がほとんどである。 衛星放送ではその性質上、本来のサービスエリアの周辺国に衛星からの電波が届いてしまうことによる政治的・文化的影響を考慮する必要があり、例えば日本の放送衛星では極力スピルオーバーを防ぐような設計がなされている。しかしそれでも韓国や台湾など日本の周辺諸国に日本の放送衛星の電波が届いてしまうことを完全に防ぐことはできず、実際に海外で日本の衛星放送を受信しているホテルや個人は多い。特に、韓国からは一時「日本の文化侵略」だとして強い拒否反応が示された〔衆議院議員草川昭三君提出放送衛星の電波が隣国へ漏洩するいわゆるスピルオーバーに関する質問に対する答弁書 - 内閣総理大臣・1990年11月2日〕(現在は沈静化している)。 BSデジタル・東経110度CS放送の多くの放送局ではB-CASカードが無いと視聴できないため、B-CASカード(ただし、B-CASカード利用規約では、国外への持ち出しを禁止している)およびデジタル放送対応受信機器を海外へ持ち込まない限り海外でのBSデジタル・東経110度CS放送の放送局の多くは視聴出来ない。しかし、BSアナログ放送が停波した2011年7月24日以降も、近隣諸国において日本のBSデジタル放送を受信しているホテルや個人は引き続き存在しており、韓国では自国のテレビニュースではなくNHKのBSで放送されている英語ニュースを見ている視聴者もいる〔韓国 中立TV局がないためインテリはNHKの英語ニュース見る NEWSポストセブン 2014年5月29日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スピルオーバー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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