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スーパーオキシドジスムターゼ
SOD : SuperOxide Dismutase =========================== ・ スーパーオキシドジスムターゼ : [すーぱーおきしどじすむたーぜ] SOD : SuperOxide Dismutase ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
スーパーオキシドディスムターゼ (Superoxide dismutase, SOD) は、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素である〔伊藤 2007, p.79〕。酸素消費量に対するSODの活性の強さと、寿命に相関があると言われるが、これは体重に対して消費する酸素の量が多い動物種ほど寿命が短くなるはずのところを、SODが活性酸素を分解することで寿命を延ばしているとするものであり、動物の中でも霊長類、とくにヒトはSODの活性の高さが際立ち、ヒトが長寿である原因のひとつとされている〔伊藤 2007, p.80〕。 SODは、スーパーオキシドアニオン(・O2-)を酸素と過酸化水素へ不均化する酸化還元酵素である。活性中心に銅(II)イオンと亜鉛(II)イオン(Cu, ZnSOD)、またはマンガン(III)イオン(MnSOD)や鉄(III) イオン(FeSOD)のように二価または三価の金属イオンを持った酵素で、細胞質(Cu, ZnSOD) やミトコンドリア(MnSOD)に多く局在している。酸化ストレスを減少させる役割を持つ。最近、ニッケルを持つ酵素(NiSOD)も発見されている。生成した過酸化水素はカタラーゼやペルオキシダーゼなどによって分解される。 がん細胞では活性酸素が高頻度に産生されており、SODの阻害に感受性を示す場合があるため、抗がん剤の標的として研究が行われている。 == 反応 == SODの触媒機能による活性酸素の分解反応の半反応式は以下のとおりである。 * M(n+1)+-SOD + O2− → Mn+-SOD + O2 * Mn+-SOD + O2− + 2H+ → M(n+1)+-SOD + H2O2 ここで言うMは次のとおり。 M = Cu (n=1) ; Mn (n=2) ; Fe (n=2) ; Ni (n=2) この反応で、金属カチオンの酸化状態はnとn+1の間を変動している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スーパーオキシドディスムターゼ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Superoxide dismutase 」があります。 スポンサード リンク
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