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ソフトウェアフレームワーク(英: software framework)とは、プログラミングにおいて、一般的な機能をもつ共通コードをユーザーが選択的に上書きしたり特化させたりすることで、ある特定の機能をもたせようとする抽象概念のことである。単にフレームワークとも呼ばれる。 ソフトウェアフレームワークは、はっきり定義されたAPIを持ち、コードを再利用可能な形で隠蔽しているという点でライブラリとよく似ている。しかし、ライブラリでは呼び出し側がプログラム全体の制御構造を指定できないが、フレームワークでは可能である。この制御の反転がソフトウェアフレームワークの特筆すべき特徴である。 == 背景と批判 == ソフトウェアフレームワークは、システム構築に必須な標準的かつ低レベルの詳細を設計者やプログラマが検討する時間を省き、要求仕様の実現に多くの時間を割けるようにし、ソフトウェア開発を容易にすることを目指している。例えば、銀行のWebサイト構築にWebアプリケーションフレームワークを使っている開発チームは、要求処理や状態管理の機構を検討する時間を削減して、口座からの引き落としといった操作に注力できる。 批判としては、フレームワークはコードを肥大化させるという主張もある。これは複数のフレームワークで競合する部分や補い合う部分があり、APIも複雑に絡み合っているためでもある。 フレームワークの使い方を学ぶ時間がかかるという主張もある。ただし一度フレームワークを学べば、同じフレームワークであれば、次のプロジェクトからはより素早く完璧な応用が可能となる。 フレームワークは他のプラットフォーム製品(オペレーティングシステム、DBMSなど)と同様に、特定のフレームワーク・ベンダーや、特定のバージョンに依存(ロックイン)されるリスクがあるとの主張もある。このため機能内容や代替製品などの確認も必要である。 いずれにしても、適切なフレームワークの選定は特に重要である。開発途中で、選択したフレームワークが開発要件を満たさないと判明した場合や、そのフレームワークの開発・提供が打ち切られた場合などは、開発途中で別のフレームワークに移行して(場合によっては基本設計から)再開発する必要が発生するためである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソフトウェアフレームワーク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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