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ダロッド(, , )はソマリ族の主要氏族のひとつ。8世紀ごろの人物アブディラフマン・ビン・イスマイリ・アル・ジャバルティが祖先とされている。ダロッド''Daarood''はアブディラフマンの別名であり、''daar''(領域)と''ood''(囲われた)から来ている。 ダロッドの多くは昔からソマリア北部に住んでいるが、一部の人はソマリア南部のとりわけ首都モガディシュ近郊に住んでいる。ソマリア国外にも多く、エチオピアソマリ州やケニア北東州、イエメンにもダロッドの支族が住む。多くの文献はダロッドがソマリ族最大の民族と報告している〔Somalia Assesment 2001, Annex B: Somali Clan Structure , Country Information and Policy Unit, Home Office, Great Britain〕。ただし、アメリカ中央情報局(CIA)やヒューマン・ライツ・ウォッチの調査によると、ソマリ族最大の氏族はハウィエである。 ==歴史== ダロッドはソマリア各地で多くのスルターンや貴族を輩出している。ダロッドの多くは昔からアフリカの角のアデン湾岸およびインド洋岸に住む。19世紀後半にヨーロッパの諸勢力が進出してくるまで、ダロッド貴族がこれらの都市の多くを支配していた。ダロッドのワルサンガリ支族がモハムド・アリ・シレ王国を建ててサナーグ、ムダグ、スールといったソマリア北東部を支配し、マジーティーン支族もボサソやホビョなどに王国を建てている。さらにソマリア北部以外にも、マレハン、オガデン、ハルティなどのダロッドの支族が移り住んだ。 16世紀のエチオピアにイスラーム教徒が攻め込んだグラン戦争に、ダロッドの支族であるゲリ、マレハン、ヤバッレ、ハルティ、バルティレなどが多数参加している〔Sihab ad-Din Ahmad bin'Abd al-Qader, ''Futuh al-Habasa: The conquest of Ethiopia'', translated by Paul Lester Stenhouse with annotations by Richard Pankhurst (Hollywood: Tsehai, 2003), pp. 50, 76〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダロッド」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Darod 」があります。 スポンサード リンク
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