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ダーク・トランキュリティ(DARK TRANQUILLITY)は、スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド。 メロディックデスメタル黎明期に結成され、同郷〔ただし、Dark Tranquillityは正確にはビルダル出身でイェーテボリ出身ではない〕のイン・フレイムス、アット・ザ・ゲイツらと共にその音楽スタイルを確立させたバンドの1つである。また、イン・フレイムスとは親交があり、初期のイン・フレイムスのアルバムに、ダーク・トランキュリティのメンバーがサポートメンバーとしてレコーディングに参加していることからも、彼らの親交の深さが伺える。ちなみに、ハンマーフォールというバンドも元々は、親交のある彼らによって、コンテスト等に出演する際の「お遊びバンド」として結成されたものである。 過去に5回来日しており、最近では2008年1月にザ・ホーンテッドとのカップリングツアーで来日公演を行った。なお、日本におけるバンド名のカタカナ表記では"トランキュリティ"とされていることが多いが、実際に発音すると"トランクウィリティ"、"トランクィリティ"、"トランクリティ"に近い(英語の発音をカタカナで書くのは難しいため、厳しく言えばここに書いたどの発音もネイティブとは若干違うが、"トランキュリティ"よりはネイティブに近い発音である)。 == 略歴 == *1989年、ミカエル・スタンネ(G)を中心に、アンダース・フリーデン(Vo)、ニクラス・スンディン(G)、マーティン・ヘンリクソン(B)、アンダース・ジヴァープ(Ds)らによって結成される。Septic Broilerというバンド名で活動を開始する。 *1990年、初のデモテープ「Enfeebled Earth」を製作。その後間もなくバンド名をDark Tranquillityと改める。 *1991年、デモテープ「Trail Of Life Decayed」を製作。 *1992年には「A Moonclad Reflection」、「Trail Of Life Decayed」という2枚の7インチEPをリリース。これがスパインファーム・レコードの目に留まり、レコード契約獲得に至る。 *1993年、Spinefarm Recordsより1stアルバムとなる『Skydancer』をリリース。 *1994年、音楽的な意見相違を理由に、ヴォーカルのアンダースが脱退。当時サイドギタリストであったミカエルがヴォーカルにスイッチ。空席となったギタリストの座には、新たに加入したフレドリック・ヨハンソンが就いた。脱退したアンダース・フリーデンはその後、イン・フレイムスに加入。アンダースとメンバーの間にはわだかまり等は無く、現在も友好な関係が続いている。 *1995年、新たなラインナップとなったバンドは、EP「Of Chaos And Eternal Night」をリリース。本作より、以後バンドはStudio Fredmanにてレコーディングを行うようになる。その後、バンドは所属レーベルをスパインファーム・レコードからオスモス・プロダクションへと移行し、2ndアルバム『The Gallery』をリリース。 *1995年12月、1stアルバム『Skydancer』の国内盤がリリース。日本デビューを果たす。ボーナストラックとして、EP「Of Chaos and Eternal Night」の楽曲が収録された。以後、日本での配給はトイズファクトリーが行うようになった。 *1996年の夏には、バンドは新作のレコーディングのためスタジオへ。このレコーディングのセッションの合間に、EP「Enter Suicidal Angels」をリリースした。 *翌1997年、3rdアルバム『The Mind's I』をリリース。 *1998年8月、バンドは新作のレコーディングに入る。このレコーディングの最中、今度の新作はそれまでの音楽性からはかけ離れたものが完成する、と感じたバンドは、より効果的なプロモーションが必要と考え、いくつかのレーベルと連絡を取り合った結果、センチュリー・メディア・レコードと新たにレコード契約を結んだ。そのため、レーベル移籍に伴う諸問題により、当初は1999年初頭にリリース予定だった新作の発売が、半年ほど延期となった。 *翌1999年、4thアルバム『Projector』リリース。デスボイスとクリーンボイスの併用や、キーボードやピアノによるアレンジの導入等、それまでの音楽性から大きく方向転換した。本作のレコーディング後、ギタリストのフレドリックが脱退。脱退の経緯については、「別の仕事が多忙となったため」、「バンドへの情熱を失っていたため、クビになった」等、諸説あるようである。その後、ベーシストのマーティンがギタリストにスイッチしたため、新たなベーシストとして、長年来の友人であった元ルシフェリオンのマイケル・ニクラソンを迎え入れた。また、本作での音楽性の変化に伴い、キーボディストの必要性を感じたバンドは専任キーボディストとして、マーティン・ブランドストロームを迎え入れた。彼もまたバンドのメンバーとは長年来の友人であった。以後、およそ10年弱に渡ってこのラインナップで活動することになる。 *上述の”新たなレーベルへの移籍”、”メンバーチェンジ”、そして”大きく変化した音楽性”等、この頃がバンドにとって大きなターニング・ポイントとなった。なお、本作よりバンドのアルバムジャケット、及びアートワークをギタリストのニクラスが自ら手がけるようになる。そして、この年にバンドは初来日公演を果たす。前座はソイルワークだった。日本滞在時に受けたインタビューの際、ミカエルが喉の不調のために、今後デスボイスは一切使用せず、クリーンボイスのみ使用することを宣言したため、国内でのバンドの人気は低迷期に入っていくかのように思われた。 *2000年、5thアルバム『Haven』リリース。前作リリース後、これからはクリーンボイスを主体とした、新たな方向へ進んでいくと思われたバンドだったが、2000年に届けられた本作では、前作で聴かれた変化を残しつつも、ほぼ全篇に渡りデスボイスを使用した内容であった。 *2001年にはチルドレン・オブ・ボドムとのカップリングで、バンドは2度目の来日公演を果たす。 *2002年、6thアルバム『Damage Done』リリース。初期のアグレッションが復活した。 *2003年、ライブDVD『Live Damage』リリース。 *2004年5月、バンドは3度目の来日公演を果たす。この時のメインアクトはソイルワークであり、バンドはスペシャル・ゲストという扱いであった。この公演で、ほぼ完成していた新作より新曲「One Thought」を披露した。その後、未発表曲、初期のデモと「Live Damage」の模様を収録した2枚組CD『Exposures - In Retrospect and Denial」をリリース。国内盤は未発売。このうちの数曲は既に国内盤にボーナストラックとして収録されている。 *2005年、7thアルバム『Character』リリース。前作の延長線上の音楽性でありながらも、よりアグレッシブに、よりテクニカルとなった内容は、各プレスから”過去最高作”との評価を得た。 *2006年9月、4度目にして初の単独来日を果たす。この公演で、製作中の新作より新曲「Terminus (Where Death is Most Alive)」が披露された。 *2007年5月、8thアルバム『Fiction』リリース。バラエティに富んだ楽曲を含む本作は、再び各プレスより”過去最高作”との評価を得た。また、クリーンボイスの導入や女性シンガーとのデュエットなども久しぶりに聴かれた。なお、ゲスト女性シンガーとしてシアター・オヴ・トラジディーのネル・シグランドが参加している。 *2008年1月、ザ・ホーンテッドとのダブルヘッドライナーで5度目の来日公演を果たした。また、この公演に合わせて、国内では長らく廃盤となっていた1st~5thアルバムが廉価盤にて再発された。 *2008年、ベーシストのマイケル・ニクラソンが脱退し、ダニエル・アントンソンが後任として加入した。 *2009年、ベストアルバム『Manifesto of Dark Tranquility』が発売される。 *2010年、9thアルバム『We Are the Void』をリリース。同アルバムより、日本での配給をトゥルーパー・エンタテインメントが担うようになった。 *2012年3月、単独公演として6度目の来日公演を果たす。 *2013年2月18日、ダニエル・アントンソンの脱退が発表された〔http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10151323026895748&set=a.420686500747.191215.6841740747&type=1 2013年2月25日閲覧〕。後任は未定。現在は、ギタリスト転向前はベーシストだったマーティン・ヘンリクソンがベースを兼任している。同年5月、10thアルバム『Construct』をリリース。 *2016年3月末、マーティン・ヘンリクソンの脱退が発表された。脱退の理由は、音楽を演奏することへの情熱を失ってしまったから〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダーク・トランキュリティ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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