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チタン44
チタン44 (Titanium-44・44Ti) とは、チタンの同位体の1つ。 == 概要 == 44Tiは、半減期が60.0年の比較的短命な放射性同位体である〔The NUBASE evaluation of nuclear and decay properties ''National Nuclear Data Center'' 〕。天然環境においては、チタン、バナジウム、クロムが核破砕反応をした際に生成されることはあるが、通常は自然界では存在しないと見なしてよいほど微量にしか存在しない同位体である〔Answer to Question #9383 Submitted to "Ask the Experts" ''Health Physcis Society'' 〕。しかし、チタンの放射性同位体の中では、最も寿命の長い同位体であり、次に長い45Tiの184.8分と比べれば17万倍も長い〔。また、後述するとおり一部の特殊な環境では良く見られる同位体でもある。 44Tiは電子捕獲によって崩壊し、44Scとなる。44Scは半減期3.97時間で速やかに陽電子放出によるモードで崩壊し、安定同位体である43Caになる〔。44Tiの崩壊モードは電子捕獲なので観測が極めて難しいが、娘核種である44Scは陽電子を放出するため比較的容易に検出することが可能であり、44Scの間接的な検出によって44Tiの存在を知ることが出来る〔。 カルシウムの安定同位体の1つである44Caから44Tiを生成するのは、重イオンビームを照射するような極端な条件以外では、2個の中性子を1度に陽子に変化させることはきわめて難しいため、放射性廃棄物を包むコンクリートに含まれるカルシウムが、核反応によって44Tiに変化する可能性は考慮しなくてよいとされる〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チタン44」の詳細全文を読む
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