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ティラコスミルス
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ティラコスミルス
ティラコスミルス (''Thylacosmilus'') は新生代中新世後期から鮮新世後期の約700万年前 - 300万年前の南アメリカに生息した肉食有袋類。哺乳綱 - 有袋上目 - ティラコスミルス科(ボルヒエナ科とされることもある〔『脊椎動物の進化』 300頁〕〔『絶滅巨大獣の百科』 108頁〕)。学名は「ポケットナイフ」の意〔『サーベルタイガーとマンモスはどちらが強かったか』 120頁〕。スミロドンら剣歯虎に酷似し、同様に長大なサーベル牙を持つ。 == 形態 == 全長約1.2 - 1.7メートル、頭骨長約20 - 23センチメートル。頭骨は長く、厚みがある構造である〔『恐竜博物図鑑』 175頁〕。歯数は28本。上顎にはサーベル状、下顎には釘状の犬歯を持つ。この特徴はスミロドンに似た特徴である。同様にこの牙を獲物に打ち込むために顎は120度まで大きく開き、頸椎には筋肉の付着点が発達していた〔。また、獲物を押さえるための前肢も強力である〔『絶滅巨大獣の百科』 108 - 109頁〕。しかし最大の相違点は、この牙が一生伸び続ける無根歯だという事である〔『絶滅哺乳類図鑑』 48頁〕。この為、万一牙を折損したとしても、餓死に至る可能性は少なかったと推定されている〔『絶滅巨大獣の百科』 109頁〕。また通常哺乳類が毛繕いなどに用いている切歯を持っておらず、歯列は犬歯と臼歯のみであった〔。外観上目立った相違点では、顎先近くの下顎骨が下方に伸び、サーベル犬歯を保護する「鞘」の様になっていた事が挙げられる〔〔。ただしこの「鞘」はスミロドンには存在しないが、それ以前のマカイロドゥスは持っていた〔。それ以外の骨格上の相違点では、スミロドンに比べると眼窩は小さく、後端は閉じている〔。また、有袋類である為に、上恥骨が存在した〔『サーベルタイガーとマンモスはどちらが強かったか』 118頁〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティラコスミルス」の詳細全文を読む
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