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デフレーション
(n) deflation, (n) deflation =========================== ・ デフレーション : [でふれーしょん] (n) deflation, (n) deflation ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
デフレーション()とは、物価が持続的に下落していく経済現象を指す〔デフレーション|証券用語解説集|野村證券 〕。略してデフレとも呼ぶ。日本語では通貨収縮〔「デフレーション」(deflation)とは「収縮、縮んでいく」という意味である(小塩隆士 『高校生のための経済学入門』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2002年、137頁。竹中平蔵 『竹中先生、経済ってなんですか?』 ナレッジフォア、2008年、68頁。)。〕。対義語に物価が持続的に上昇していく現象を指すインフレーション()がある。 == 概要 == 経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れること、すなわち総需要が総供給を下回ることが主たる原因である。貨幣的要因(マネーサプライ減少)も需給ギャップをもたらしデフレへつながる。物価の下落は同時に貨幣価値の上昇も意味する〔大和総研 『最新版 入門の入門 経済のしくみ-見る・読む・わかる』 日本実業出版社・第4版、2002年、107頁。〕。なお、株式や債券、不動産など資産価格の下落は通常デフレーションの概念に含まない(参考:物価)。 19世紀の産業革命の進展期においてはデフレは恒常的な通貨問題であり、金本位の退蔵(グレシャムの法則)に見られる貨幣選好やインフレ抑止のための不胎化政策、技術革新による供給能力の飛躍的な進展がデフレをもたらしていた。ケインズ政策や管理通貨制度が普及した後はインフレーションに比して圧倒的に少ない。ジョン・メイナード・ケインズは、ハイパーインフレを除けば、インフレよりもデフレの方が害が大きいと述べている。その理由は世界経済が低迷している中で、富裕層に損をさせるよりも経済的弱者の失業を促進させる方が経済へのダメージが大きいからである〔革命スローガンは、自由・平等・インフレ 青木健太郎 日経BPネット 2010年11月14日 〕。 経済学で言うデフレとは、経済全体の需要・供給の不均衡によって一般的な物価水準、財・サービスの平均価格が下落していく現象を指す〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、58頁。〕。 経済協力開発機構(OECD)によればデフレは「一般物価水準の継続的下落」と定義されている〔 〕。IMFや内閣府は「2年以上の継続的物価下落」をデフレと便宜的に定義してデフレ認定を行なっている〔インフレになるとデフレになるの怪 ワイアードビジョン アーカイブ 2008年2月2日〕〔デフレと金融政策に関する9つの論点 片岡剛士 SYNODOS -シノドス- 2011年7月26日〕。一時的な物価下落をデフレと呼ぶ識者もよく見られるがOECDの定義やIMF・内閣府の基準からすると誤用である。 日本では旧経済企画庁(内閣府)が「物価の下落を伴った景気の低迷」をデフレの定義としていたが、2001年3月より「持続的に物価が下落している状態」と定義を変更した〔第一勧銀総合研究所編 『基本用語からはじめる日本経済』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2001年、99頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デフレーション」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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