|
電流(でんりゅう、〔電磁気学に議論を留める限りにおいては、単に と呼ぶことが多い。〕)は、電子に代表される荷電粒子〔他の荷電粒子にはイオンがある。また物質中の正孔は粒子的な性格を持つため、荷電粒子と見なすことができる。〕の移動に伴う電荷の移動(電気伝導)のこと、およびその物理量として、ある面を単位時間に通過する電荷の量のことである。 電流の向きは正の電荷が流れる向きとして定義されているため、電気伝導を担う粒子が負の電荷を持つ場合、荷電粒子の流れと電流の流れの向きは逆向きになる。典型的な例は電子であり、電子と電流の流れる向きは逆向きである。多くの場合、電流を構成しているのは電子であるため、電流の向きの定義は直感に反するものとなっている。電子(あるいは陰極線)の存在やその電荷の大きさ、符号が知られるようになったのは19世紀の末から20世紀初頭にかけての出来事であり、それ以前には電流を構成する物質は知られていなかったため、電気伝導を担う物質は正の電荷を持つと考えられていた。 電流における電荷を担っているのは、電線などの電気伝導体では移動する電子であり、電解液ではイオンであり、プラズマでは両方である。 国際単位系 (SI) において、電流の大きさを表す単位はアンペアであり、単位記号は A である〔アンペアはSI基本単位の1つである。〕。また、1アンペアの電流で1秒間に運ばれる電荷が1クーロンとなる。SI において電荷の単位を電流と時間の単位によって構成しているのは、電荷より電流の測定の方が容易なためである。電流は電流計を使って測定する〔。数式中で電流量を表すときは または で表現される。 == 概要 == 狭義には、電位差によって引き起こされる荷電粒子の流れのことを言う。これには電磁誘導によって引き起こされる誘導電流もある。 時間的に流れる向きが変化しない電流は直流電流と呼ばれ、時間と共に流れの方向が変わる電流は交流電流と呼ばれる〔流れる方向が一定でも大きさが変化する電流は脈流と呼ばれる。〕。交流の電流値を表す方法としては、通常実効値が使われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電流」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electric current 」があります。 スポンサード リンク
|