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デーヴァダーシー : ミニ英和和英辞書
デーヴァダーシー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

デーヴァダーシー : ウィキペディア日本語版
デーヴァダーシー[ちょうおん]

デーヴァダーシー(Devadasi)とは、「神の召使」を意味する。バラタ・ナーティヤムオリッシーといったインドの伝統舞踊を伝えてきた人々であるが、一方で神殿売春を強要する因習の被害者としても知られている。
アーンドラ・プラデーシュ州をはじめとする南インドの風習で、思春期前・初潮がくる前の少女の中から病弱であったり髪の毛に硬い塊ができた者を選び「神に嫁がせる」というものである。デーヴァダーシーは「ヨーギニー」とも呼ばれ、神(デーヴァ)の妻となるかわりに通常の結婚を禁じられる。実際は上位カーストや土地の有力者の所有物にされ性の奴隷となることを強要されている。年をとり娼婦として使えなくなると追放され、生活のために物乞いをしなくてはならなくなる。
この風習はインド国内では1988年に法律で禁止されたが、現在もなお続けられている。風習の盛んなカルナータカ州など七つの州には政府調べで二万五千人のデーヴァダーシーがいる。カルナータカ州では1982年に先んじてデーヴァダーシー制度を廃止する措置をとりはしたが、他に何もしなかったのでデーヴァダーシーだった人々が今度は寺院の外で売春をせざるを得なくなっただけであった。この他エイズが広がるという結果を生んだ。
この制度が続く理由には、それが家族にご利益を与えると信じられている他、結婚時の持参金(ダヘーズ)を用意する必要がなくなり、またデーヴァダーシーにした娘から収入を得られるという経済的な理由もある。
元デーヴァダーシーの女性が活動しているほか、ヴィジャヤワーダ無神論者センターやキリスト教団体がこの因習の打破につとめている。
==参考文献==

*ジョーガン・シャンカール『インド 寺院の売春婦』三一書房、1995年 ISBN 978-4380952593
*辛島昇ほか『南アジアを知る事典』平凡社、2002年 ISBN 978-4582126341
*ロバート・T・キャロル『懐疑論者の事典 下』楽工社、2008年 ISBN 978-4903063133  
*曽野綾子ほか『生きて、生きて、生きて 愛の極みまで』海竜社、2008年 ISBN 978-4759310504

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「デーヴァダーシー」の詳細全文を読む




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