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ナイアガラ川(ナイアガラがわ、Niagara River)は、五大湖のエリー湖からオンタリオ湖へ流れる河川である。五大湖・セントローレンス川水系の一部をなしている。また、アメリカ合衆国ニューヨーク州とカナダ・オンタリオ州の国境線・州境線を形成している。途中にはナイアガラ滝がある。「ナイアガラ」の語源については、ナイアガラの滝#語源と歴史を参照されたい。 == 概要 == 「海峡」と記されることもある全長58kmのナイアガラ川は、エリー湖とオンタリオ湖の間の地峡を分かつように流れている。エリー湖の起点とオンタリオ湖の河口とには99mの標高差がある。地峡にはナイアガラ崖線が通っており、ケスタ地形を形成している。ナイアガラ滝はナイアガラ川がケスタの急崖にさしかかったところに形成されたが、12,000年にわたる侵食により、滝は崖線より11km上流に移り、滝から崖線までの間に渓谷が形成された。 川の落差は水力発電に利用されている。古い発電所はジョン・モルガンなどの出資で1895年8月26日に運転を始めた。 新しいものだとカナダ側には1922年および1954年に、アメリカ合衆国側には1961年に水力発電所が設置された。これらの水力発電所は合計4.4GWの電力を生産している。また、これらの水力発電所のダムができたことにより、ナイアガラ滝下流における侵食のペースは大きく抑えられた。 ナイアガラ川の主要な支流としてはトナワンダ川とウェランド川の2本が挙げられる。トナワンダ川はエリー運河の一部になっている。エリー運河はナイアガラ川の中洲であるグランド島の近くを起点とし、ニューヨーク州北部を東西に横断してハドソン川へと通じている。一方、ウェランド川はウェランド運河の一部になっている。ウェランド運河はナイアガラ滝を回避してエリー湖とオンタリオ湖の間に船を通すことができるようにつくられた閘門式運河である。 ナイアガラ川の左岸(西岸)はカナダ、右岸(東岸)はアメリカ合衆国の領土になっている。エリー湖の起点付近にはニューヨーク州第2の都市バッファローが位置している。ナイアガラ滝の両側にはオンタリオ州ナイアガラフォールズとニューヨーク州ナイアガラフォールズの双子都市が形成されている。ナイアガラ滝は中洲のゴート島でアメリカ滝とカナダ滝の2つに分かれているが、ゴート島そのものはアメリカ合衆国側にある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナイアガラ川」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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