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ニボルマブ(、商品名:オプジーボ)は、悪性黒色腫治療を目的とし、後に非小細胞肺癌・腎細胞癌に適用拡大された分子標的治療薬の一つで、ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体医薬品で、当時の京都大学医学部の本庶佑博士の研究チームの貢献に開発〔脚光を浴びる新たな「がん免疫療法」:小野薬品のオプジーボ 京都大学・本庶研究室が開発をけん引 〕。日本においては2014年7月4日製造販売が承認され、2014年9月小野薬品工業から発売が開始された〔ブリストルマイヤーズ公式サイト - ニュースリリース2014年12月10日 〕。 == 薬理 == 悪性腫瘍には、免疫システムから逃れるための仕組みを持つものがある。悪性黒色腫と肺癌には、まれに自然治癒例がみられることがあり、免疫により癌が攻撃され、治癒することが示唆されていた。 癌細胞は細胞表面にPD-L1を発現しており、免疫細胞であるT細胞のPD-1と結合して免疫細胞の攻撃を免れている。 ニボルマブは、癌が免疫から逃れるためのチェックポイント・シグナルPD-1を抑制することにより、リンパ球による癌への攻撃を促進する〔〔。 : 抗癌剤の多くは、核酸代謝や蛋白合成、細胞シグナルを阻害することにより作用する。ところが、ニボルマブは、がん免疫を活性化するという独特な作用を持つ。 : 欧米ではすでに標準治療薬となっているイピリムマブ(抗CTLA4抗体)とニボルマブを併用することで、腫瘍への客観的反応は53%にみられた〔Jedd D. Wolchok JD and others. Nivolumab plus Ipilimumab in Advanced Melanoma. N Engl J Med 2013; 369:122-133. DOI: 10.1056/NEJMoa1302369〕。同併用療法は2015年6月にFDAに承認申請された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニボルマブ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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