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バスク人(バスクじん、, )とは、ビスケー湾岸でピレネー山脈西端部にある、伝統的にバスク地方として知られる地域に元来居住している系統不明の民族。文脈によって、以下のどちらかを指す。 # バスク地方生まれかバスク地方在住であり、非バスク人であると自己定義していない人物。例えば、バスク人ではなくガリシア人やフランス人と自己定義している人物はバスク人とはみなされない。 # 非バスク地方生まれだが、バスク語を話すことができるか、バスク民族であると自己定義している人物。 バスク語ではEuskaldunak(エウスカルドゥナック, 「バスク語を話す人」)、スペイン語ではVasco(バスコ)、フランス語と英語ではBasque(バスク)、ガスコーニュ語とポルトガル語ではBasco(バスコ)と表記される。 古代ローマ時代にバスク人は自治を許され、中世から近世にはバスク人の王(イニゴ・アリスタ)の末裔達がイベリアの並み居る王家を継承するなど権勢を誇った。バスク人は中世より漁師として大西洋へタラ漁や捕鯨に繰り出し、大航海時代には多数の航海者やコンキスタドールを輩出し、南北アメリカ大陸に多くの移民を送り出した。 == 説明 == スペインの北東からフランス南西部のピレネー山脈周辺にかけて居住する。現在最も有力な仮説とされているのは、イベリア半島における現生人類の第一居住民とされるイベリア人(イベリア語)集団がローマ化されないままに現在のバスク地方に残り、彼らの話していた言語が語彙的に周辺のオック語やカスティーリャ語などの影響を受けたのではないかという説である。 バスク人の文化は孤立しているとする先入観を持たれることが多いが〔渡部哲郎『バスクとバスク人』平凡社, 2004年, pp.30-31〕、 スペインのバスク人居住地域は同国で最も所得水準の高い地域でもあるが、フランコ政権の弾圧に抵抗していた歴史からスペイン内戦で多くのバスク人民族分離主義者が共和国側につき、中でも急進的な組織である「バスク祖国と自由(ETA)」は数々のテロ事件を起こし、かねてからスペインとその周辺、関係国の政治問題となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バスク人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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