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パトリシア・ハイスミス(Patricia Highsmith, 1921年1月19日 - 1995年2月4日)はアメリカ合衆国出身の作家。 == 生涯 == テキサス州のフォートワースに生まれ、スタンリー・ハイスミスの養女となりニューヨークで育つ。学生時代から、フョードル・ドストエフスキー、ジョゼフ・コンラッド、エドガー・アラン・ポー、ギ・ド・モーパッサンなどの作家を愛読した。バーナード・カレッジの在学中に短篇小説の執筆をはじめ、「ヒロイン」が雑誌『ハーパース・バザー』に掲載される。''The Click of the Shutting'' という長篇小説も書いていたが、24歳の誕生日に破棄している〔『目には見えない何か』解説(ポール・インヘンダーイ)376頁〕。 作家となる前には、コミックブックの脚本・編集を担当していた〔デヴィッド・ハジュー『有害コミック撲滅!』(岩波書店)P.233〕。 長篇第1作『見知らぬ乗客』の発表前、百貨店のアルバイト中に見かけた女性にヒントを得て長篇を執筆。人妻と女性店員の恋愛を描いたこの物語は、クレア・モーガン名義で ''The Price of Salt'' として出版され、同性愛者の人気を呼び、百万部をこえるベストセラーとなった。『見知らぬ乗客』がヒッチコックにより映画化され、長篇第3作『太陽がいっぱい』もヒット映画となり、ハイスミスは人気作家となる。『太陽がいっぱい』に登場したトム・リプリーの物語は、のちにシリーズ化された。 1963年からはヨーロッパへ移り住み、以後はアメリカを舞台とする作品を執筆する際には、アメリカの友人から当地の風俗についての情報を集めていた〔『イーディスの日記』解説(宮脇孝雄)〕。晩年もヨーロッパで暮らした。 日本での翻訳には恵まれず、「映画の原作作家」というような扱いであったが、1990年代に河出文庫や扶桑社ミステリー文庫から未訳本が多数刊行され、その全体像が理解された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パトリシア・ハイスミス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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