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ヒナスゲ ''Carex grallatoria'' Maxim. は、カヤツリグサ科の植物の一つ。ごく小型のスゲ属で、花茎の先端に単一の小穂をつける。雌雄異株であるのが一つの特徴だが、変種のサナギスゲは雄雌性の小穂をつける。 == 特徴 == 背丈が4cmからせいぜい10cmまでの小柄なスゲ〔主たる記述は星野他(2011)p.58〕。短いながら根茎が横に伸び、マット状の集団を作る。葉は幅1-1.5mm、糸状で柔らかくて二つ折れになりやすい〔勝山(2005)p.27〕。縁には鋸歯がある。葉は花後に伸びて花茎より長くなる。葉の基部の鞘は赤褐色で、繊維に分解する。葉は冬には枯れ、春に新葉と花補が出るまで残存する〔牧野(1961)p.777〕。 花期は4-6月。雌雄異株だが、外見的にはさほどの違いはなく、花穂の姿も果胞が膨らむまではよく似ている。花茎は長さ10cm(~15cm〔勝山(2005)p.27〕)。下部は滑らかだが上部はざらつく。花茎の先端には単一の小穂をつけるが、これは要するに先端部1-1.5cmの範囲に鱗片が並んでいるだけのものである。雌雄とも鱗片は先端が尖らず、半透明だが中央よりが赤褐色を帯びる。特に雌小穂では花が3-6個あるだけで、かなりまばら。果胞は長さ2-2.5mmで鱗片と同長かやや短く、長楕円形でまばらに短い毛が生え、先端は嘴になって外に反り、口は真っ直ぐに切れた形。柱頭は3つに分かれる。 File:Carex grallatoria hmsg04.jpg|マット状の群落 File:Carex grallatoria hmsg03.jpg|雄小穂 File:Carex grallatoria hmsg02.jpg|雌小穂 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒナスゲ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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