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phycobilin ===========================
フィコビリン(Phycobilin)は藻類に分布するビリン色素のサブグループで、タンパク質と共有結合して、シアノバクテリアや真核藻類(灰色藻,紅藻,クリプト藻)における光合成の主要な集光色素としはたらいている。また、最近、シアノバクテリアの光受容体であるフィトクロムやシアノバクテリオクロムの発色団としても、フィコシアノビリンやフィコビオロビリンが結合していることがわかってきた。 フィコビリンは藻を表す''phyco''と胆汁を表す''bile''の合成語である.フィコビリンはシアノバクテリアや灰色藻,紅藻,クリプト藻などの真核藻類に広く分布する開環テトラピロールで,タンパク質と結合してフィコビリタンパク質を形成し,主要な光合成色素として重要な役割を果たしている。フィコビリタンパク質は通常,フィコビリソームという超複合体を構成するが,フィコビリソームをもたないクリプト藻や海洋性シアノバクテリア''Prochlorococcus''類においても光合成の集光色素としてはたらいている。 ==種類== これまでに知られている光合成の集光色素としては,4種のフィコビリン(フィコシアノビリン,フィコエリスロビリン,フィコビオロビリン,フィコウロビリン)がある.これらは互いによく似た開環テトラピロールで,すべてプロトヘムを開裂して生成するビリベルジンIXαを出発物質として合成される。それぞれの吸収スペクトルはテトラピロール分子内の共役二重結合の長さに依存する.A環の二重結合とD環の二重結合がともに還元されたものはフィコシアノビリンで,出発のビリベルジンよりも数十nmほど短波長の吸収ピークを示す。 フィコシアノビリン以外のフィコビリン色素はピロール環の間の二重結合が還元されることで,共役二重結合が短くなっており,より短波長の光を吸収することができる。これらの色素はクロロフィル''a''の2つのピークの間を補う吸光特性をもつため,光の波長特性が大きく変化する水環境に生息する藻類に広く分布する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィコビリン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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