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フィッシャーの方程式 : ミニ英和和英辞書
フィッシャーの方程式[ふぃっしゃーのほうていしき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ほう]
  1. (n-adv,n) side 2. direction 3. way 
方程式 : [ほうていしき]
 【名詞】 1. equation 
: [ほど]
  1. (n-adv,n) degree 2. extent 3. bounds 4. limit 
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 

フィッシャーの方程式 : ウィキペディア日本語版
フィッシャーの方程式[ふぃっしゃーのほうていしき]

数学におけるフィッシャーの方程式(フィッシャーのほうていしき、)あるいはフィッシャー=コルモゴロフ方程式またはフィッシャー=KPP方程式として知られる方程式は、ロナルド・フィッシャー(およびアンドレイ・コルモゴロフ)の名にちなむ、次の偏微分方程式のことを言う:
: \frac=u(1-u)+\frac.\,
フィッシャーはこの方程式を、優性アレルの空間伝播を表現するために提唱し、その進行波解を発見した〔Fisher, R. A., ''The genetical theory of natural selection''. Oxford University Press, 1930. Oxford University Press, USA, New Ed edition, 2000, ISBN 978-0-19-850440-5, variorum edition, 1999, ISBN 0-19-850440-3〕。任意の波速度 ''c'' ≥ 2 に対し、フィッシャーの方程式には次の形式で記述される進行波が存在する:
: u(x,t)=v(x \pm ct)\equiv v(z),\,
ここで \textstyle v は増加函数であり、
: \lim_v\left( z\right) =0,\quad\lim_v\left( z\right) =1
が成立する。すなわち、この解は平衡状態 ''u'' = 0 からもう一つの平衡状態 ''u'' = 1 へと移るものである。但し、''c'' < 2 に対してはそのような解は存在しない〔R. A. Fisher. "The wave of advance of advantageous genes" , ''Ann. Eugenics'' 7:353–369, 1937.〕〔A. Kolmogorov, I. Petrovskii, and N. Piscounov. A study of the diffusion equation with increase in the amount of substance, and its application to a biological problem. In V. M. Tikhomirov, editor, ''Selected Works of A. N. Kolmogorov I'', pages 248–270. Kluwer 1991, ISBN 90-277-2796-1. Translated by V. M. Volosov from Bull. Moscow Univ., Math. Mech. 1, 1–25, 1937〕〔Peter Grindrod. ''The theory and applications of reaction-diffusion equations: Patterns and waves.'' Oxford Applied Mathematics and Computing Science Series. The Clarendon Press Oxford University Press, New York, second edition, 1996 ISBN 0-19-859676-6; ISBN 0-19-859692-8.〕。与えられた波速度に対し、その波形は一意に定まる。
特別な波速度 c=\pm 5/\sqrt に対して、すべての解は閉形式
: v(z) = \left( 1 + C \mathrm\left(\pm/\right) \right)^
で記述される〔Ablowitz, Mark J. and Zeppetella, Anthony,
''Explicit solutions of Fisher's equation for a special wave speed'', Bulletin of Mathematical Biology 41 (1979) 835–840〕。ここで C は任意であり、上述の極限についての条件は C>0 に対して成立する。
フィッシャーの方程式は、ことによると、半線型反応拡散方程式
: \frac=\Delta u+F\left( u\right)
の最も簡単な例かも知れない。ここでその方程式は、 f(u) = 0 で与えられる平衡状態の間を移る進行波解を見せるものである。そのような方程式は、例えば、生態学生理学燃焼結晶化プラズマ物理、および一般的な相転移の問題において現れる。
進行波解の存在の証明や、それらの性質の解析は、しばしば位相空間法によって行われる。
== 参考文献 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フィッシャーの方程式」の詳細全文を読む




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