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フィニッシュ・スピッツ(英:Finnish Spitz)とは、フィンランド原産のスピッツ犬種である。別名はスウォメンピュスティコルヴァ(英:Suomenpystykorva)、愛称はフィンスキー(英:Finsky)。 == 歴史 == フィンランドに古くから存在していた古代犬種である。生い立ちについてははっきりしないが、北欧の猟犬とキツネの間に生まれた犬の子孫であるという言い伝えが残されている。さまざまな狩猟に使われた犬で、日本犬のようにパックでクマを狩るだけでなく、リスや鳥の猟の手伝いも行った。その方法は少し変わっていて、アメリカ合衆国で広く行われているツリーイング猟(揚げ木猟)とも異なる(揚げ木猟の参照:ツリーイング・ドッグ)。木の上にリスや鳥がいるのを見つけると、ペースの速い吠え声(1分間に160回以上吠える)を出し、それに加えて尾を前後にゆっくりと揺らして獲物の気を引く。それによって身動きが取れなくなった獲物を主人が撃ち落とし、それをフィニッシュ・スピッツが回収して狩猟は完了する。猟犬としてだけでなく番犬やペットとしても人気が高く、広い地域で飼育が行われていた。 然し、逆に広い地域で飼育されていたことが災いし、フィニッシュ・スピッツは絶滅の危機に追いやられた。ロシアとの国境地帯(カレリア地方)でも飼育されていたため、ロシア側にいたものはカレロ=フィニッシュ・ライカとラッソ=フィニッシュ・ライカとして独立し、別の犬種に発展していった。これにより原産地フィンランドのフィニッシュ・スピッツのブリーディング・ストック(繁殖用の犬)の数は激減した。更に他犬種との雑種化が進み、一時は絶滅してしまったのではないかとさえも言われていた。だが、種の生存を信じて絶滅を防ぐために2人の愛好家がフィンランド中を探し回り、辺地もくまなく捜索することにより、多数の純血のフィニッシュ・スピッツを発見することが出来た。この犬たちをもとにブリーディングを行って頭数を回復し、無事に復活することに成功した。1920年代にはフィンランドのケネルクラブに公認され、後にFCIにも公認犬種として登録された。又、フィンランドの国犬としても指定されている。 現在でもフィニッシュ・スピッツの人気は衰えず、世界的な人気を誇っている。ペットやショードッグとしても大人気の犬種で、一部は今でも現役の猟犬として使われている。然しながら、日本ではまだ国内登録が行われていない(少なくとも2004~2009年度は登録が無い)。ただし、飼育のしやすい犬種であるため、今後日本で国内登録が行われる可能性は高い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィニッシュ・スピッツ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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