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フルボ酸[ふるぼさん] フルボ酸(フルボさん, フルビック酸, fulvic acid)とは、植物などが微生物により分解される最終生成物である腐植物質のうち、酸によって沈殿しない無定形高分子有機酸。土壌や天然水中に広く分布している。 土壌からの抽出では、アルカリまたは弱酸のアルカリ塩でフミン酸(腐植酸)と共に抽出後、酸を加えてフミン酸を沈殿させて分離する。精製の困難さのため、フミン酸に比べて研究は少ない。 == 構造 == フミン酸同様に、化学構造がただ一つ決まった分子ではなく、その分子内にカルボキシル基、フェノール性水酸基を多く含んだ多価有機酸である。 土壌由来のフルボ酸の例では、炭素を35~42%、水素を3~6%、窒素を約1%、硫黄を約0.3~0.7%(それぞれ重量%)含有する。 また、地下水由来のフルボ酸ではフェノール性水酸基をほとんど含まないとの報告もなされている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フルボ酸」の詳細全文を読む
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