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ヘンリー・ライダー・ハガード : ミニ英和和英辞書
ヘンリー・ライダー・ハガード[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ヘンリー・ライダー・ハガード : ウィキペディア日本語版
ヘンリー・ライダー・ハガード[ちょうおん]

サー・ヘンリー・ライダー・ハガード(Sir Henry Rider Haggard,1856年6月22日 - 1925年5月14日)は、イギリスファンタジー作家冒険小説家。暗黒大陸と呼ばれた時代のアフリカなど人跡未踏の秘境を舞台とした秘境探検小説を主に著した。代表的な作品に『ソロモン王の洞窟』やその続編群(アラン・クォーターメインもの)、『洞窟の女王』・『女王の復活』の「She」シリーズがある。表記はハッガードとも
== 略歴 ==
1856年ノーフォークの富裕な地主の家に生まれる。心霊学に凝っていた両親に連れられて、よく心霊実験の集会に出かけて超自然的な現象を見せられて、異常なほどの興味を示す。学業不振のために、その階級の息子がたどるべきエリート・コースに乗れなかったハガードは1875年の19歳の時、父の命令でナタール総督の秘書として南アフリカへ渡る。当時、植民地化を進めるイギリス、オランダ系白人のボーア人、先住のズールー族などの戦乱のさなかにあったアフリカでの仕事は命懸けで、その戦いなどを見聞したことは後の創作に大きな影響を与えた。このアフリカ生活の中で、熱心に土地の言葉を習い、好んで奥地の聚落へ出かけて彼らと起居を共にし、その歴史、風俗、習慣、伝説、口碑、迷信などをつぶさに研究し、アフリカを舞台とした小説を書く野心を持つ。1877年にはトランスバール高等法院に移って役職に就く。
1880年、イギリスに帰りマリアナ・マージストンと結婚、夫人と協力して駝鳥の飼育場を経営し、かたわら農政研究に打ち込んだ。この方面の著作として『田園英国"Rural England"』(1902年)『貧民と土地"The Poor and the Land"』(1905年)がある。〔創元推理文庫『ソロモン王の洞窟』(第29版)巻末「解説」(大久保康雄)〕これらの功績が評価されて、後に英国政府からナイトに叙勲された。1884年、ロンドンで弁護士事務所を開き、弁護士として働きながら創作を始めるが、この方面の仕事にはあまり熱心になれず、同年、処女作『夜明け"Dawn"』を発表する。これはイギリスが舞台の普通小説で、あまり評判にはならなかった。なお、夫人との間には四児をもうけている。
1885年、読書界の話題となっていたスティーブンソンの『宝島』に対抗意識を燃やして、わずか六週間で書いた『ソロモン王の洞窟"King Solomon's Mines"』が、出版と同時に『宝島』以上の評判となり、売上でもそれを凌ぐ結果となった。この小説の成功により、ハガードは作品の題材を探るべく世界各地を訪れる。アイルランドなど北欧、エジプト、イスラエル、メキシコ、インカ帝国などで、それらを舞台とした秘境冒険小説を次々と発表し、新作が出る度に読者に好評をもって迎え入れられる。その間、失業者再雇用委員会の委員長就任、農業改良運動家、社会活動家としての名声も高まった。しかし晩年はハガード流の冒険小説も飽きられ、作品にアラン・クォーターメン(『ソロモン王の洞窟』の主人公で、以後十六編に登場している。)の名が出ないと採用されない状態にもなる。農政問題での活動にも疲れ、作家としても一時の隆盛から遠のき、版元ロングマンズ・グリーン社創立二百年式典で作家代表として祝辞を述べた後、倒れ1925年に世を去った。68歳没。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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