|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ヘーラー(古希:、イオニア方言:)は、ギリシア神話に登場する最高位の女神である〔マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』。〕。長母音を省略してヘラ、ヘレとも表記される。その名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味し〔、結婚と母性、貞節を司る〔〔フェリックス・ギラン『ギリシア神話』。〕。 ヘーラーの沿え名はガメイラ(結婚の)、ズュギア(縁結びの)で、アルカディアのステュムパーロスでは女性の一生涯を表すパイス(乙女)、テレイアー(成人の女性、妻)、ケーラー(寡婦)の三つの名で呼ばれた〔パウサニアス、8巻22・2。〕〔。ホメーロスによる長編叙事詩『イーリアス』では「白い腕の女神ヘーレー」、「牝牛の眼をした女神ヘーレー」、「黄金の御座のヘーレー」など特有の形容語を持っている〔呉茂一、高津春繁訳 世界古典文学全集第1巻『ホメーロス』筑摩書房、6,16,17頁。〕。 == 概要 == ヘーラーはオリュンポス十二神の一柱であるとともに、「神々の女王」でもあった。天界の女王として絶大な権力を握り、権威を象徴する王冠と王笏を持っている。虹の女神イーリスと季節の女神ホーラたちは、ヘーラーの腹心の使者や侍女の役目を務めた。また、アルゴス、スフィンクス、ヒュドラー、ピュートーン、ラードーンなどの怪物を使役する場面もある。世界の西の果てにある不死のリンゴの園・ヘスペリデスの園を支配していた。婚姻と女性を守護する女神であり、古代ギリシアでは一夫一婦制が重視されていた。嫉妬深い性格であり、ゼウスの浮気相手やその間の子供に苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こした。夫婦仲も良いとは言えず、ゼウスとよく口論になっている。毎年春になるとナウプリアのカナートスの聖なる泉で沐浴して苛立ちを全て洗い流し、処女性を取り戻し〔パウサニアス、2巻38・2。〕〔シブサワ・コウ 『爆笑ギリシア神話』 光栄、9頁。〕、アプロディーテーにも劣らず天界で最も美しくなる。この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘーラーと愛し合うという。 聖鳥は孔雀、郭公、鶴で聖獣は牝牛。その象徴は百合、柘榴、林檎、松明である。ローマ神話においてはユーノー(ジュノー)と同一視された〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘーラー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|