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『ボッカチオ'70』(ボッカチオ ななじゅう、, 「1970年のボッカチオ」の意)は、1962年(昭和37年)製作・公開、イタリア・フランス合作のオムニバス映画である。仏語題は (ボカース・ソワサントディス)である。参加監督は、マリオ・モニチェリ、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、ヴィットリオ・デ・シーカの4人である。デ・シーカ監督の『自転車泥棒』で知られるチェザーレ・ザヴァッティーニの発案による艶笑コメディ、いわゆる「イタリア式コメディ」である。 == 概要 == 4篇からなるこのアンソロジーは、それぞれを1人の映画監督が演出し、どの作品もが現代のモラルと愛の異なる側面についてを扱い、『デカメロン』で知られる14世紀の詩人ボッカチオのスタイルをとった。 オリジナルな4篇は以下の通り。 * 第1話 レンツォとルチアーナ ''Renzo e Luciana'' 監督・脚本マリオ・モニチェリ、共同脚本ジョヴァンニ・アルピーノ、イタロ・カルヴィーノ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、撮影アルマンド・ナンヌッツィ、音楽ピエロ・ウミリアーニ、主演マリサ・ソリナス、ジェルマーノ・ジリオーリ * 第2話 アントニオ博士の誘惑 ''Le tentazioni del dottor Antonio'' 監督・脚本フェデリコ・フェリーニ、共同脚本エンニオ・フライアーノ、ゴッフレド・パリーゼ、トゥリオ・ピネリ、ブルネロ・ロンディ、撮影オテッロ・マルテッリ、音楽ニーノ・ロータ、主演ペッピーノ・デ・フィリッポ、アニタ・エクバーグ * 第3話 仕事中 ''Il lavoro'' 監督・脚本ルキノ・ヴィスコンティ、共同脚本スーゾ・チェッキ・ダミーコ、撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽ニーノ・ロータ、主演ロミー・シュナイダー、トーマス・ミリアン、パオロ・ストッパ * 第4話 くじ引き ''La riffa'' 監督ヴィットリオ・デ・シーカ、脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ、撮影オテッロ・マルテッリ、音楽アルマンド・トロヴァヨーリ、主演ソフィア・ローレン ほとんどの国で150分前後の「3話構成」で公開され、モニチェリ監督による第1話は、イタリアの配給会社チネリッツの社内に存在するだけであった。モニチェリに連帯、配給側の政策に抗議し、ほかの3人の監督たちも第15回カンヌ国際映画祭の作品プレゼンテーションへの不参加を表明した。 のちに日本で発売されたビデオ版、1998年の劇場公開版では4篇そろった完全版であった。 ポストモダン作家として知られるイタロ・カルヴィーノが、問題の第1話の脚本の共同執筆に参加している。当時カルヴィーノはローマに在住しており、数年後パリに隠遁した。発案者のザヴァッティーニは、単独で第4話の脚本を執筆した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボッカチオ'70」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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