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ボーイズラブ(和製英語)とは、日本における男性(少年)同士の同性愛を題材とした小説や漫画などのジャンルのこと。書き手も読み手も主として女性によって担われている。 == 概要 == BLと略されることもある。1990年代中頃から用いられ始めた。元々は雑誌『JUNE』の名前からそのまま「JUNE(ジュネ)」〔「ジューン」と読まない。〕と呼ばれていたが、『ビブロス』や『ぱふ』など複数の雑誌がこのジャンルに参入し「ボーイズラブ」を使い始め普及していった。英語圏では日本語を導入して「Shōnen-ai」という。もともとは商業オリジナルの作品を指す言葉だった(アマチュアによるオリジナルは「オリJUNE」と呼ばれた)が、BLという名称が広まったことにより、プロ・アマ、オリジナル・二次創作問わず使われるようになった。エッセイストの杉浦由美子によれば、「for girls love」という少女漫画のキャッチコピーを見たビブロスの編集者が「だったらうちはボーイズラブだ」と思い立ったのがボーイズラブという言葉の誕生であるという〔杉浦由美子 『オタク女子研究 腐女子思想大系』 原書房、2006年、136頁。ISBN 978-4562039920。〕。 少年愛・ショタコン・やおい・JUNEなどの類似語があるが前二者が少年に対する愛情・嗜好そのものを指すのに対し、後二者がそのような嗜好を持った多くの場合性行為を伴う少年同士の関係に主眼を置いた創作物のジャンルを指すという点で異なっている。 やおいはJUNE・パロディやおい(二次創作)・同人誌・ボーイズラブ・商業出版の全てを含む総称であるがボーイズラブという単語はもともと商業出版で生まれて普及した単語なので、JUNEと同じくパロディやおいとは別ジャンルとして扱われる。JUNEよりも明るく軽い作品が多い。パロディやおいとJUNEはもともと男性同士の恋愛を扱っているという以外はほぼ別ジャンルであったが初期は書き手が少なかったため、パロディやおいの作家を商業オリジナルに引っ張ってくることも多くあった。 ボーイズラブの漫画家の中には青年漫画で活躍している作家や、少女漫画家として活動する作家、少年漫画から参入した作家や、ゲイコミックも手がける作家など多種多様。また、小説においてもライトノベルや大衆向け文芸作品を手がける作家もいる。作家の中には他ジャンルへの活動の際、ペンネームを変えている者もいる。 漫画では作風や絵柄が少年漫画風、青年漫画風、劇画調などに仕上げる作家もいるものの、恋愛模様を主眼においている点と絵柄の美麗さなどから少女漫画と混同されがちであるが、ジャンルとしてはほぼ独立がなされている。また、「非ショタコン」を叫んだり、また「美形じゃなくても」という考えを持つ読者・著者も増えてきている。外見や性格が似たようなキャラクターであってもそのキャラクターが攻なのか受なのか、これも同じく読者・著者によって左右される。愛好者は女性の方が多いが、男性もいる。 ボーイズラブの系譜において、最初の著名な作品は1976年から1984年まで連載された竹宮惠子の漫画『風と木の詩』とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボーイズラブ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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