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ポタタウ : ミニ英和和英辞書
ポタタウ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ポタタウ : ウィキペディア日本語版
ポタタウ

ポタタウ・テ・フェロフェロPōtatau Te Wherowheroポタタウ1世とも、1800年頃 - 1860年6月25日)はマオリ人兵士ワイカト族首長、初代マオリ王にしてテ・フェロフェロ朝創始者。最初はテ・フェロフェロとのみ名乗っていたが、就任後先頭にポタタウを付けた。土地を巡る抗争が激しくなるにつれ、ニュージーランド政府及びその政策に齟齬を来たすようになる。
== 前半生 ==
1800年頃、当時ワイカト族の戦闘隊長に就いたばかりのテ・ラウアンガーンガ(同族の副部族であるンガティ・マフタ出身)の子として生まれる。テ・ラウアンガーンガはワイカト族勢力の指導者として、1780年頃のヒンガカカの戦いにて、7000人ほどのタラナキ及びタイヌイ両部族兵士を打ち破った人物であった。また、パレンガオペもマオリの副部族であるンガティ・コウラ族の首領を務めた。従ってポタタウは、ニュージーランドにマオリを連れて来たと言われるタイヌイ及びテ・アラワ両部族の首長の末裔に当たる。
ワイカト族にとっては比較的安定した時代に育ったものの、テ・ラウパラハ率いるンガティ・トア族との進行中の抗争に深く巻き込まれた。父であるテ・ラウアンガオンガのように名声を勝ち取った、ワイカト及びンガティ・マニアポト両部族の首長のを引くポタタウ自身は、カフィアでンガティ族に対して、タラナキではンガティ・アワ族に対する戦闘指導者に就く。マスケット銃を携行したホンギ・ヒカ率いるンガプヒ族からの攻撃に耐え抜いた末、ワイカト族はへ追い遣られた。なおこれにより、ワイカト及びンガティ・トア両部族との間に一連の小競り合いが発生した。
1821年、テ・フェロフェロはンガティ・トア族陣営に対し3000人ものワイカト‐ンガティ・マニアポト連合部隊を率い、同盟関係にあるファインガロア族からも1500人もの援軍を得た結果、ンガティ・トア族の本拠地を陥落させることに成功。しかし、翌年初にワイカト族勢力が大敗を喫し、ポタタウは退却と首領の遺体を放棄するのを拒むと、瀕死の重症を負う。テ・ラウパラハの介入により命は助かったものの、その後無数の敵族長を相手とする戦闘を余儀無くされる。結局配下は退却し、休戦交渉に入った。ポタタウは、マスケット銃で武装したホンギ・ヒカ率いるンガプヒ族とのマタキタキの戦い(1822年)に敗れると、ワイカトへ戻った。しかし、最終的にンガプヒ族が撤退したためワイカト族は再結集。10年後ンガプヒ族が再び姿を現すと、ワイカト族もマスケット銃を従え首尾良く防衛することができた。
テ・フェロフェロが継続的かつ組織的にンガティ・トア族を弱体化させたのが功を奏し、ンガティ・トア族はカフィアを離れタラナキへと長距離の移動を始めた。この間、人命において多大な犠牲を払いながらも、1834年までには和平が成立。同時期宣教師がワイカト族に大きな影響を与え、テ・フェロフェロ自身も定期的に礼拝へ出席した。
1860年代に発生した、政府軍とのタラナキの戦いにおけるワイカト族(とりわけンガティ・マニアポト族)の関与は、テ・アティアワ族に対する長きにわたる一連の攻撃に遡る〔Keenan 2009〕。テ・フェロフェロはある時期、テ・アティアワ族が自身の黙許により生活していた奴隷であると主張しているが、250ポンドを支払った土地の利益を全て手放した〔Keenan 2009:79〕。キーナンによると、テ・フェロフェロがマオリの慣習に従い、所有を続けられる程長くテ・アティアワ族の土地を支配はしなかったという。一方、テ・アティアワ族も、所有権を維持していた自らの土地を完全には放棄しなかった。タラナキでの戦闘が最終段階に入ると、タラナキの兵士を不毛で湿気が多く寄る辺も無い高地で戦わせ続けることを可能にしたのは、食料や戦闘物資をもたらす際のワイカト族の関与であった〔Keenan 2009〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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