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ポリス(, 複数形 )は、都市、都市国家、市民権または市民による政体を指すギリシア語である。古代アテナイなど古代ギリシアに関して使用される場合は、通常都市国家と訳される。 ==語義の歴史== === と === (ポリス)という語は古典ギリシア時代のアルカイク期には、まず「砦・城砦・防御に適した丘」を意味した。エミール・バンヴェニストはポリスは アクロポリスに由来するとしている〔エミール・バンヴェニスト『インド=ヨーロッパ諸制度語彙集』1巻「経済・親族・社会」、pp354-364」(前田耕作監修・蔵持不三也他訳、言叢社, 1986年).原著第三巻第六章「都市と共同体」〕。アクロポリスとは、「小高い丘、高いところ、城市、成山、平地内の孤立した丘」を意味し、ポリスの中心部となる丘で、のちギリシア都市国家のシンボル的な存在ともなった。通常、防壁で固められた自然の丘に神殿や砦が築かれている。アクロポリスは当初は対外的軍事拠点つまり城砦であったが、B.C.7世紀にはポリス市民(近代的市民社会を構成するような個人ではなく家政機関たる(オイコス)の長達の共同体成員)の信仰の対象ともなり、都市国家における共同体の絆のシンボルとして神殿が築かれ、ポリスの守護神を祭った。 ただし、ギリシア歴史時代においてもなお(ポリス)は「要塞・城砦」を意味した。たとえばトゥキディデスは「アクロポリスはアテナイ人からいまでもポリスと呼ばれている」と記している〔バンヴェニスト前掲書、358頁〕。バンヴェニストはこの用法を、ヴェーダ語の対応語pur(砦)やリトアニア語のpilis(城、城砦)との比較から、先史的な語義としている〔バンヴェニスト前掲書、358頁〕。 のち(ポリス)は都市の発展により、周辺村落を含む国家を指すように変化する。 さらに土地所有者間における市民権概念の出現により、市民全体、市民集団を指すようになった。 古代ギリシア時代アルカイク期には、以下のように語義が変遷した。 *城砦(アクロポリス) *建設された都市国家 *都市の開祖 *国家及び市民権 *市民集団 *古代ギリシア人は、アテナイ、スパルタ、テーバイなどのポリスの単位ではなく、アテナイ人、ラケダイモーン、テーバイ人という単位で考えていたともいう。それゆえ「市民集団」という意味は、ポリスという語の最も重要な意味となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポリス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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