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マリウス氏族(gens Maria)とは、古代ローマに存在した氏族で、平民(プレブス)に属する氏族の一つでもあった。 プレブス系の氏族であるに加えて功績や著名な祖先も無く、王政・共和政期を含めて殆どローマ史上に登場しない氏族であった。しかし共和制後期にガイウス・マリウスが出たことで、マリウス氏族は一挙に歴史上における重要性を持つ幸運を得た。民衆派の指導者、キンブリ・テウトニ戦争での歴史的勝利、7度の執政官当選などの業績を達成した〔''Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology'', William Smith, Editor.〕ガイウス・マリウスの存在はマリウス氏族を一挙にローマの名族へと押し上げたのである。 その後も「大将軍の末裔」としてマリウス氏族はローマ政界の名族として続き、帝政時代にも多くの要人を世に送り出し続けた。 ==起源== マリウス氏族の起源は古代ローマを作り出したラテン人と同じイタリック族の一派オスク人の名前に由来すると考えられ、やはりイタリック族の一派であるサビニ人、サベッリア人に起源を持つとも言われる〔George Davis Chase, "The Origin of Roman Praenomina", in ''Harvard Studies in Classical Philology'', vol. VIII (1897).〕〔。 マリウス氏族はプラエノーメン(個人名)としてマルクス(''Marcus'')、ガイウス(''Gaius'')、ルキウス(''Lucius'')、クィントゥス(''Quintus'')、セクトゥス(''Sextus'')、プブリウス(''Publius'')、ティトゥス(''Titus'')などを好んで用いる傾向があった〔。また共和制時代の長きにわたって、マリウス氏族の人々はコグノーメン(家族名)を用いて氏族内の分家を開く機会を持たなかった。しかし共和制後期から次第にマリウス氏族内でもコグノーメンを用いて複数の系統に分かれる動きが見られ、マリウス氏族カピト家(''Capito'')、及びトゥログス家(''Trogus'')が硬貨に刻まれた名から確認できる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マリウス氏族」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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