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ミエン語は、中国南部、ラオス、タイ北部、ベトナム北部の主に山岳地帯に居住するヤオ族の使用する言語の一つである〔Ethnologue 参照〕。 ヤオ族の使用する言語(通称総称してヤオ語と呼ばれることもある)には他に、プヌ(布努)語、ラキャ(拉珈)語が主なものとしてあげられる。 (〔http://www.recordchina.co.jp/group/g425.html,,RecordChina2006年5月8日掲載記事参照、2015年12月15日閲覧〕) ミエン(勉)語は、別称イウ ミエン方言(Iu Mien方言)、バンヤオ(Ban Yao)などとも言われる〔。 話者数は、中国にいるヤオ族で約38万3千人、ヤオ族全体の中ではおよそ1/3にあたる約81万9800人とされる〔。 語族はミャオ・ヤオ語族(Miao-Yao語族、若しくはHmong Mien語族)、ミエン語派(Mienic)に属する。〔 == 方言 == どの範囲まで方言と含めるかははっきりしていない。中国でみられるBiao Mon語(彪ミエン語、彪月語)がミエン語の方言とする説もあるが、これは声調システム・子音・母音の音質、母音の長さなどがミエン語とは異なる。語彙的に類似が見られるのはKim Mun金门語78%、Biao-Jiao Mien語70%、Dzao Mien語61%〔。 ミエン語派の源流は、中国南部であり、ミエン語とKim Mun語はベトナムとラオスでも見られる。ミエン語は、タイ、そして近年30年ほどではアメリカ合衆国、フランス、カナダにも話者が見られる。 アメリが合衆国への移住は、インドシナにおける紛争に伴いラオスからの難民が移動することによって起きたものである。 == 音韻 == 声調言語・単音節言語。すべての実音節・実語は声調をもつ。声調はすべてで6種類。 ミエン語における音声表記では、中国語で使われるピンイン表記に類似した、ラテン文字を使う。この表記は、もともとタイ文字表記で書かれていたものを、アメリカに移住したヤオ族がラテンアルファベット表記に書き換えたものである。 基本的には単音節言語であり、二重、三重音節になる場合は、元は別々の単語だったものが融合したものであることが多い。 実音節の構造は、VT, C(C)VT, もしくはC(C)VCT(V=母音、C=子音、T=声調)であり、声調は表記上は一番最後に書かれるが、実際は母音の発せられるところから声調がかかる。この構造の例外としてはhmz-z はCCT、すなわち無声鼻音と有声鼻音の音節に、声調記号z(low rise-fall)がかかるものなどがあげられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミエン語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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